十干の「甲」と「乙」について解説していきます。
「甲」(きのえ・こう・こうぼく)
「甲」の性情・象意
陽の木
「甲」は、空へ向かってまっすぐ伸びる資質から“樹木や大木”に例えられる十干。
「木(甲・乙)」は、五行の中で唯一の生命体であるため、“生命力の象徴”でもあります。
日干が「甲」の性格・特徴
「甲」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 自立心と意志が強い
- 陽気で活気に溢れてる
- 頑固で、他人の意見に左右されない
- 曲がったことが嫌い
- プライドが高い
- 情に厚くて頼りがいがある
日干が「甲」の人は、生命力と活気に溢れたまっすぐな性格で、成長しつづける木のように高い目標に向かって努力を続ける真面目な努力家です。でも一方で、自分と考えが合わない相手とは対立したり、頭を下げたくない、といった融通の効かない頑固でプライドの高い面も持ち合わせています。
また、「甲」は一本だけ地に生えている木を表しているため、「甲」の人も他人に頼ることがなく、自分一人でなんとか頑張ろうとする“孤独な一匹狼”的な部分があります。ですが、意外と強そうにみえて、打たれ弱いところがあるので時に挫折してしまうこともあるでしょう。
しかし、責任の伴う役割を引き受けると一生懸命にそれに応えようとし、大木が集まった鳥や動物たちにやすらぎや安心感を与えてくれるように、「甲」の人も思いやりの心をもっています。人の指示に従うことは苦手ですが、親分肌で人に頼られたら断れない人情があるので、面倒見のいいグループのリーダー的存在として活躍できるでしょう。
「甲」の外見・体型の傾向
「甲」の人は、高い木のようにスラッとした背の高い人が多いといわれています。ですが、実際は“命式や流年の影響で変化する”ため、体型も細かったり、太かったりと様々です。
性格的にあまり喋らない人が多いので、真面目で大人しい雰囲気にも見られるでしょう。また、体が硬い人も多く、女性の場合は男っぽく見られる傾向もあるようです。
干支別▼
「乙」(きのと・おつ・おつぼく)
「乙」の性情・象意
陰の木
「乙」は、曲げても折れない柔らかい資質から“草花や蔦”に例えられる十干。
同じ木の五行である「甲」と同様、「乙」も“生命力の象徴”です。
日干が「乙」の性格・特徴
- 控えめで優しい
- 外柔内剛
- 物腰も柔らかくて人当たりもソフト
- 柔軟性があるので、人間関係もスムーズ
- 優柔不断
- 世渡り上手
陰の木である「乙」は、同じ木性でも“陽の「甲」とは対照的”な性質をもちます。日干が「乙」の人は、象徴される“草花”のように可憐で、か弱い印象をもたれることが多く、従順なので人の意見に振り回されがちです。ですが、気配りができて人当たりもよく、協調性もあるのでどこにでも馴染めるでしょう。特に年上から可愛がられやすいです。
「乙」の人は、争いを避ける傾向にあるので、自信の無さから人の後につく二番手の位置に回ることが多いです。でも「乙」の人は、実はしたたかで利害関係にはとても敏感です。好き嫌いもハッキリしていて、好きな物事には独占欲が強く、嫌いな物事に対しては無関心ということも。
蔦が木や建物の壁に巻きついて成長していくように、「乙」の人も人に巻きついて有利にもっていく強さをもっています。なので、処世術に長けているといえるでしょう。そんな内面の部分が垣間みえることもありますが、基本は従順なので、リーダーよりもNo.2や補佐役の方が出世することができます。
「乙」の外見・体型の傾向
「乙」の人は、控えめな人が多く、意思表示もあまりしないので大人しく見られやすいでしょう。ひ弱な感じで、実際に体が弱い人も多いです。
ですが、男女共に“外見や雰囲気が可愛らしい人が多い”ため、魅力的な存在になりやすいです。「甲」とは真逆で体がやわらかいことが多く、男性の場合は女性的なところがあるでしょう。
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