十干の「庚」と「辛」について解説していきます。
「庚」(かのえ・こう・こうきん)
「庚」の性情・象意
陽の金
「庚」は、“剣や斧、精錬前の鉱物”などの金属を表す十干。
精錬前のため、戦いや荒々しい“剛”の資質をもちます。
日干が「庚」の性格・特徴
「庚」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 行動力がある
- 合理的
- 負けず嫌い
- 言葉がキツイ
- 気が短く、頑固
- 情より義を重んじる
日干が「庚」の人は、一刀両断する鋭い剣や刀のように、言葉と心がストレートな人です。自他共に厳しい性格で、勝気で気も短いですが、何か嫌なことがあっても根に持たないサバサバしたタイプです。
「庚」の人は、情に流されない決断力があり、頭の回転も速く正義感も強いです。なので、お世辞やコミュニケーションは苦手で、偉そうな態度をみせる相手には真正面から刃向かってしまうこともあるでしょう。
また、何事にも白黒ハッキリさせたがり、頑固でドライな面もあります。そのため、近寄りがたく誤解されてしまうことも多いです。
ですが、「庚」の人は義理人情には厚いです。それに鉄は、昔から“鉄は熱いうちに打て”と言われる通り、「庚」の人も若い頃から世の中の荒波に揉まれたり、苦労を重ねるほど実力や内面磨かれていくでしょう。逆境をバネに大きく伸びていけます。
「庚」の外見・体型の傾向
「庚」の人は、ストイックなので体型が引き締まっていることが多いようです。
骨格が目立っていたり、歯が強いという特徴もあるでしょう。また、肌が色白になる傾向もあるようです。
干支別▼
「辛」(かのと・しん・しんきん)
「辛」の性情・象意
陰の金
「辛」は、精錬された金属を表し、“宝石や貴金属、ハサミ”などを表す十干。
鋭い刃物を表すことから、“シャープさ、繊細さ”も象徴しています。
日干が「辛」の性格・特徴
「辛」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 美意識が高くストイック
- 言葉づかいや振る舞いに品がある
- プライドが高い
- ルールを守る
- 傷付きやすくて脆い
- 苦労性
宝石や貴金属に例えられる「辛」の人は、生まれながらにして華やかでどこか気品を感じさせます。品行方正で、高価な宝石であるので、自分は人とは違う“特別な存在”であるという意識・プライドをもつでしょう。
美しいものが好きな美意識の高い面や、宝石が傷を付くのを嫌うように、「辛」の人も誰かから指摘されたり、プライドを傷付けられるのをとても嫌います。また、その事を引きずってしまう、繊細でデリケートなところもあるでしょう。
その一方、「辛」の人は、内側には攻撃的な部分もあるので、鋭利な刃物で一刺しするように刃向かうこともあります。
「辛」の人は、生まれもった宝石をさらに輝かせるため、厳しい試練や逆境も多く、人生経験を人一倍積まなければいけません。でも表面だけでなく、内面も磨くことができれば、模倣品ではない本物の宝石となり、一層輝きを放つことができるでしょう。
「辛」の外見・体型の傾向
美意識が高い「辛」の人は、ストイックに美を追及するため、華やかな美男美女が多いといわれています。
“陰の金”であることから、どこか影のある雰囲気ということもあるでしょう。「庚」と同様、肌が色白の傾向もあります。
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