十干の「壬」と「癸」について解説していきます。
「壬」(みずのえ・じん・じんすい)
「壬」の性情・象意
陽の水
「壬」は、“海や湖”などの、大きな水の集まりを象徴する十干。
水は流れる性質をもつため、柔軟性があり、知性も表します。
日干が「壬」の性格・特徴
「壬」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- スケールが大きい
- 束縛されるのが嫌いな自由人
- 何考えているかわからない
- 柔軟性がある
- 清濁併せ呑む
- 怒ると怖い
日干が「壬」の人は、何事にもスケールが大きく、何でも呑み込んでしまう海のように、清濁併せ呑む器の大きさが特徴です。海水が滞らず常に流れているように、「壬」の人も自由奔放でマイペース。行動や気持ちもそのときどきで変化しますが、柔軟性があり、豊富なアイデアを生む源でもあるでしょう。
でも、海が時に荒れるように、「壬」の人も普段の穏やかな態度から一転、怒ると怖い一面をもっています。知恵が回り、勝ち負けにもこだわるので、嫌いな相手にはその激しさを一層見せることでしょう。
また、「壬」の人はコツコツ努力を重ねたり、同じ作業を繰り返すのは苦手です。しかし、変化が求められる場では、その自由な性格と発想力が大いに役立ちそうです。
「壬」の外見・体型の傾向
「水」は“色気”も意味することから、「壬」の人は男女共に独特の色気・雰囲気を醸し出していることが多いようです。
また「壬」の人は、額が広く、水を含んだようなぽちゃっとした体型になる傾向もあるようです。
干支別▼
「癸」(みずのと・き・きすい)
「癸」の性情・象意
陰の水
「癸」は、“雨や霧、川”などの水を表す十干。
陽の水である「壬」と同様、“知性の象徴”でもあります。
日干が「癸」の性格・特徴
「癸」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 知的でクール
- 物静か
- 意志を表に出さない
- 内向的で地味
- 辛抱強い
- 母性がある
「癸」は、「壬」と同じ水性の十干ですが、“陰の水”であるため、物静かであまり自分の心の内を明かしません。慎重派で知的、真面目にコツコツと努力するというタイプです。
「癸」の人は、表向きはそのように穏やかそうに見られがちですが、実は内面は潔癖で負けず嫌い。人の好き嫌いも激しいです。繊細な部分もあるので、ネガティブ思考で自分の世界へこもったり、破壊衝動が出てしまうデリケートなところもあるでしょう。
また、「水」は生命にとって必要不可欠なことから“母性愛”も象徴しています。なので、「癸」の人も本来は内側に母性愛をもっているのですが、どうしてもクールに見られてしまいます。そのため、はたから見た印象と中身が別の印象をもたれてしまうようです。
しかし、「癸」の人は、苦労を乗り越える精神力も併せもっているので、現実を見ながらもポジティブ思考を意識していけば、本来もつ母性愛も溢れ、周囲の人と分かり合うことができるでしょう。
「癸」の外見・体型の傾向
「癸」の人は、どちらかというと目立つタイプではなく、地味でクールな雰囲気をもつことが多いです。
体質は「壬」と同様、水を含みやすいので、ぽっちゃりとした体型になりやすいようです。
干支別▼
その他の十干▼