【日干支】「己未」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

夏の田畑

六十干支のひとつ「己未」について解説していきます。

「己未」
日干支が「己未」の性格・特徴
日干支が「己未」の恋愛・結婚
日干支が「己未」の適職
日干支が「己未」の有名人

「己未」

広大な砂漠

読み方	つちのとひつじ、きどのひつじ
干支番号	５６
天干	己(=田畑、大地)
地支	未(=夏の終わり、乾いた土)
象徴	晩夏の田畑、砂漠の砂など
十二運	冠帯
空亡	子丑
納音	天上火
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	専旺干支

日干支が「己未」の性格・特徴

「己未」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

人を育てる役目をもったしっかり者
ドライな反面、まっすぐで熱い心の持ち主
好き嫌いがハッキリしている
指示をされるのが嫌いな面倒臭がり
我慢が限界に達すると爆発する

人を育てる役目をもったしっかり者

作物を育む田畑や庶民性を表す「己」と、夏の終わりや乾燥した土を意味する「未」。その要素を併せもった「己未」は、“晩夏の田畑”に例えられ、人を育てる役目をもったしっかり者になるのが特徴になります。

天干と地支がどちらも陰の土性の「己未」は、土のエネルギーがとても強く、田畑に多くの作物を実らせる力をもちます。そのため「己未」は、育てることが得意な人が多く、“人を育てる役目をもつ”といわれています。庶民的な「己」が強調されるため、見た目はどちらというと地味で落ち着いた雰囲気があり、中身も石橋を叩いて渡るようなしっかり者です。自分の損得だけで判断をしない誰に対しても公平に接する人で、困っている人がいれば打算抜きで助けようとする義理人情があるため、部下や後輩から慕われることも多いでしょう。人に何かを教えるのが上手で、バランス感覚にも長けているので、組織の調整役や縁の下の力持ちとして活躍することも多いです。

ドライな反面、まっすぐで熱い心の持ち主

教育者に向いている「己未」は、義理人情の厚さと同時に、砂漠の砂のような“ドライ”なところも併せもっています。なので、他の人が感情的になりそうな場面でも、ふーん、という感じで冷めて物事を見ており、危機回避能力も高いです。ただ、このドライな感覚が公正な判断をできることにも繋がっています。

でも「己未」は、ドライに見えて、本当は“負けず嫌いでまっすぐな心の持ち主”です。何があってもブレることがない強い信念をもつのにくわえて、血気盛んな青年の星である「冠帯」を十二運にもつので、チャレンジ精神旺盛で自分の信じた道をまっすぐに突き進んでいきます。勝負になれば、絶対に負けない！と燃え上がる気が強い人です。

好き嫌いがハッキリしている

ドライな反面、まっすぐな心の持ち主である「己未」は、好き嫌いがハッキリしていて“ウソがつけないタイプ”です。感情がそのまま顔に出ていて、泣いたり、笑ったり、怒ったりと、傍から見ていてもとても分かりやすいです。

芸術家気質なところがある「己未」は、自分の心の中に土足で踏み込んでくるような人が嫌いで、人と同じとか、集団で行動をしたりするのもあまり好きではありません。なので、人付き合いは限られた範囲となりますが、「己未」は好きなものを食べて、好きな人とだけと一緒にいたいと思っている人なので、自分を理解してくれる気心の知れた相手とだけ長く付き合い、仲を深めていきます。

指示をされるのが嫌いな面倒臭がり

「己未」は、自分の世界や信念というのを強くもつため、アレコレ指示されたり、意見されたりするのをとても嫌います。元々が好きなものでないと頑張れない“面倒臭がり”で、そのうえ自尊心も強いので、上から堅苦しい事を言われたりするとやる気を失くしてしまいます。

基本がマイペースであまり動きたくない「己未」は、連絡のやり取りすら面倒臭く感じており、よほどの事でない限りあまり連絡してきません。ただ、そんな面倒臭がりな「己未」ですが、好きなものを見つけられると一転やる気に火がつき、熱中します。センスに優れているので、それを活かせるような分野で活躍することも少なくありません。

我慢が限界に達すると爆発する

マイペースな「己未」は、石橋を叩いて渡るようなしっかり者で、人生の流れもゆっくりと着実に積み重ねていくような生き方をします。粘り強いうえに、鬼に会っても害はない、といわれるほどの危機回避能力の高さと強運をもつので、地味なようでも堅実で平穏な生活を送れるでしょう。ただ「己未」は、その平穏な生活がある時を境に、“大きく一変する”という特殊な運勢をもつといわれています。

平凡な日常を送っていた人が突然脚光を浴びるようなこともあれば、突然波乱の人生を歩むこともあり、どちらにせよそれがきっかけで運勢の浮き沈みが激しくなるとされています。この運勢と同じように「己未」自身も、普段は落ち着きのある人なのですが、ある日突然不満を爆発させます。元々筋が通らない事や不誠実な人が大嫌いな、社会に対する批判精神の強さを内に秘めているため、我慢が限界に達すると周りが驚くような行動を取ったり、攻撃的な一面が出てきます。溜め込む性質をもつ土のエネルギーが強い「己未」は、案外心配性で考え過ぎるところがあり、我慢して心身共に疲弊していることがあります。でも、他の人から見ると些細な事にヘソを曲げていたりもするので、周りの意見を素直に聞くようにして、明るい気持ちで日々を過ごせるようにするといいでしょう。優しい言葉遣いを意識すると、周りからの印象ももっと良くなります。

日干支が「己未」の恋愛・結婚

慎重な「己未」は、限られた中での人付き合いしかしないため、あまり恋愛に積極的なタイプではありません。心の中に土足で踏み込まれることを嫌うので、初対面から積極的にくるような相手には嫌悪感を示すことも。ただ、アプローチされているうちに段々と相手にのめり込んでいきやすいです。交際に至ると、日を重ねるごとによく尽くし、相手より真剣になります。そのため、相手が良い人であればいいのですが、失恋すると引きずりやすいので、遊び人のような人には気を付けたほうがいいでしょう。賢くて勘が鋭い「己未」ですが、恋愛に関しては勘が働きにくいようです。

女性の場合は、気が強い反面、一途な人が多いです。老成しているところと、いたずらっ子な小悪魔のようなところを併せもった気が強い性格で、仕事に熱中して恋愛に見向きもしないことも少なくありません。でも、一方で母親のような包容力と刺激を求めるところがあり、一途に尽くして苦労をすることが。失恋すると塞ぎ込んでしまうので、恋愛でも結婚でも優しくて尊敬できる相手を選んだほうがいいでしょう。結婚生活では、批判的にならず、持ち前のサポート力を活かせると良好な夫婦関係を築けます。タイプは、美男子のような人や、母性本能を刺激する変わった人を好むようです。

男性の場合は、地味な雰囲気をもった男気のある人が多いです。地味な印象をもたれやすいですが、中身は熱くまっすぐで、何事も怖がらずに意見できる男気のある人です。恋愛面では受け身でいることが多いですが、交際に至れば相手だけを想い続けます。女性の場合と同様、のめり込みやすいところがあるので、相手によっては気を付けたほうがいいでしょう。結婚にあまりこだわりませんが、包容力のある相手であれば、結婚生活は上手く行きやすいです。タイプは、自分を愛してくれる誠実な人や、個性的で堂々とした人を好むようです。

日干支が「己未」の適職

意志が強くて自分の世界がある「己未」は、好きなものや、興味があることでないとやる気が起きないタイプです。そのため「己未」は、自分が好きなものや興味があると思える分野が適職になります。元々人を育てることに役目をもち、人に何かを教えたりするのが得意なので、教育関係や人をマネジメントするような仕事に興味があれば、その方面で活躍することができます。育てることに適性があるので、農業などにも向いているでしょう。「己未」は、自分の損得だけで判断をせず、人を見抜くような鋭さもあるため、経営者などにも向いています。バランス感覚に長けているので、組織で働くような環境でも調整役や縁の下の力持ちとして貢献することができるでしょう。

「己未」は、“芸術家気質でセンスに優れている”のも特徴です。他の人とは異なる自分の世界をもつ「己未」は、感性や価値観が独特で、作曲家や作家のようなクリエイティブな分野で活躍できる才能をもっています。美的センスがあるので、ファッション関係や美容関係の仕事にも向いており、賢いのでIT関係の仕事などもいいでしょう。また、常に公正な判断を下せる冷静さにくわえ、おかしいことはおかしい、とハッキリ意見できる強さをもつので、弁護士や政治家として活躍することもできます。

逆に、「己未」に向いていないのは、退屈に感じるような仕事だといえるでしょう。「己未」は、好きとか楽しいという気持ちがやる気に比例しているので、興味がないと思ったものにはやる気が起きません。なので、同じ作業を繰り返すような仕事だと面倒臭くなってしまいますし、好き嫌いが顔に出るので営業職なども合わないでしょう。まっすぐな心をもつ「己未」は、職場の環境によっては失望して、仕事を続けられなくなってしまうこともありますが、元々はどんな困難にも負けない熱い人で、好きなものに対しては根気よく取り組むことができます。ドライに自分の可能性を決め付けたりせず、まっすぐに努力していければ、自然と重宝される存在となり、周りが驚くような功績を残すこともできます。