【日干支】「壬戌」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

山の中にある大きな湖

六十干支のひとつ「壬戌」について解説していきます。

「壬戌」
日干支が「壬戌」の性格・特徴
日干支が「壬戌」の恋愛・結婚
日干支が「壬戌」の適職
日干支が「壬戌」の有名人

「壬戌」

晩秋の海

読み方	みずのえいぬ、じんすいのいぬ
干支番号	５９
天干	壬(=海、大河)
地支	戌(=秋の終わり、乾いた土)
象徴	晩秋の海、山の中の大きな湖など
十二運	冠帯
空亡	子丑
納音	大海水
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	日徳

日干支が「壬戌」の性格・特徴

「壬戌」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

落ち着きのある猪突猛進な人
勘が鋭く才能豊か
頑固でワガママ
義理人情に厚いお人好し
上がり下がりが激しい人生

落ち着きのある猪突猛進な人

知性の象徴で、海や湖などの大きな水の集まりを表す「壬」と、秋の終わりや乾いた土や山などを意味する「戌」。その要素を併せもった「壬戌」は、“山の中の大きな湖”に例えられ、落ち着きのある猪突猛進な人になるのが特徴になります。

常に流れる海のように自由な「壬」が、乾いた山や堤防を意味する「戌(=戊)」に剋されている(土剋水)ため、「壬戌」は、山の中の大きな湖のような静かで落ち着いた雰囲気があり、おっとりとした印象を周囲に与えます。礼儀正しくて、何事もよく考えてから実行に移す慎重な人なので、軽率な行動や言動をとることもありません。ですが「壬戌」は、十二運に青年期を表す「冠帯」をもつため、落ち着きのある見た目とは裏腹に、“勝ち気で猪突猛進”な一面をもっています。高い理想や夢を抱くため、人生の目標が高く、周りに反対されたり、困難な道だったとしても夢に向かってまっすぐに自分の道を突き進んでいきます。

勘が鋭く才能豊か

「壬戌」は、普段は勝ち気な自分を抑えている冷静で理性的な人ですが、元々は感受性が豊かな感覚派なタイプです。なので、何をするにもよく考えてから実行に移す慎重さがありながら、実際には直感で判断しています。しかも、その直感が正しい判断であることが多く、人の心の中を見抜くこともできます。

そのため、比較的ミスをすることが少なく、どのような仕事でもそれなりの結果を残していけます。流行に敏感な柔軟な発想力にくわえて、話術にも優れているので、それらを活かして大衆の気持ちを掴むことができ、作品をつくる側にも演者側にもなれます。クリエイティブな分野で特に活躍ができるでしょう。

頑固でワガママ

落ち着きのある見た目とは裏腹に、実は猪突猛進な一面をもつ「壬戌」は、周りの事などは気にせずに自分の道を突き進んでいくので、人によっては頑固でワガママに思われます。自分の思い通りに事が進まないと荒っぽい行動が目立ったり、短気を起こしてしまうこともあるでしょう。

また、礼儀や義理を大切にするため、それに反するような人に怒りを覚えやすく、言葉がキツクなりやすいので毒舌で不満が多い人のように思われることもあります。時々出てくる短気さと反抗心が、仕事でもプライベートでも波乱を招くので、気を付けたほうがいいでしょう。

義理人情に厚いお人好し

穏やかな反面、強情な一面がある「壬戌」は、素直に人に甘えられないような不器用なところがあります。ですが、内面は弱きを助け強きを挫くような“義理人情に厚い人”で、面倒見がとても良いです。動物や小さい子供などの面倒を見ることが好きで、困っている人がいれば自分から声を掛けていくような優しさをもっています。

頼まれると、相手のために何でもやってあげようとする“お人好し”なところがあるため、苦労を背負い込むことも少なくないでしょう。でも、そんな優しさが周りからの信頼を集め、人脈も広くなっていきます。自然と人を指導する立場になったり、“リーダー的な存在”になるでしょう。

上がり下がりが激しい人生

別名「西湖」と呼ばれる「壬戌」は、『連山を登るが如し』といわれており、山を登ったり、下ったりするような上がり下がりの激しい人生を歩むとされています。そのため、好調なときと不調なときがハッキリしており、女王の星ともいわれる「冠帯」をもつことから、“強運の持ち主”ではあるものの、天干が地支に剋されている(土剋水)状態でもあり、成功を手にするには努力と苦労を積み重ねることが重要となる運勢をもちます。

「壬戌」は、人生の目標が高い猪突猛進な人なので、自らあえて困難な道を選ぶことも少なくなく、夢に向かって突き進む中で苦労を経験するということもあるでしょう。また、苦労を経験しないで成功すると頑固でワガママな部分が悪く出やすく、排他的になったり、仕事でもプライベートでも波乱を起こしていくので、そういった意味でも苦労を経験することは必要でしょう。好調なときが長く続かないので、なかなか人生は安定しませんが、見方を変えると努力していれば必ず報われる運をもっているということでもあります。地支の「戌」の蔵干にある「辛」と「丁」は、天干の「壬」から見ると「印綬」と「正財」にあたるため、努力を怠らずにいれば、辛く苦しい経験をした末に財と名誉を得られるでしょう。

日干支が「壬戌」の恋愛・結婚

「壬戌」は、何事もよく考えてから実行に移す慎重な人なので、恋愛に関しても軽率な行動をとることがなく、常に冷静さを忘れません。ただ、猪突猛進な一面ももっているため、好みの相手には自分から積極的にアプローチしていきます。理想が高いので、容姿の良い人に惹かれやすい傾向にありますが、恋愛でも結婚でも思い描いていた理想と現実との違いで、飽きてしまいやすいです。素直に人に甘えられない不器用な人ですが、本当は愛情を求めているので、寛大な心で受け入れてくれるような相手だと良い関係を築けます。

女性の場合は、穏やか風に見える女王様タイプが多いです。落ち着きのある印象から穏やかに見えますが、内面は頑固で自分が尽くすよりも相手に尽くされたいタイプです。恋愛にも結婚にも理想が高く、自分の中の理想と違うと感じると飽きてしまい、そこで別れを告げたり、仕事に打ち込みます。母性愛が強いので子供はとても可愛がりますが、夫に対してはワガママになりやすく、夫への思いやりは忘れないようにしたほうがいいでしょう。また、結婚後も仕事を続けたほうがストレスが溜まりません。タイプは、スタイリッシュな人やインテリな人、甘えさせてくれる人を好むようです。

男性の場合は、仕事人間な甘えん坊な人が多いです。礼儀正しくて人の心を掴むのが上手く、仕事に没頭しているような人です。体裁を気にするため、野暮ったい感じの人は恋愛対象にはならず、美人で洗練された人を好むでしょう。また、実は甘えん坊なところもあるため、甘えさせてくれる人や年上好きな傾向も。結婚生活では、理想の高さから妻への口出しが多かったり、仕事に没頭するあまり冷めた家庭になりやすいです。妻との時間を大切にできると良好な関係でいられるでしょう。タイプは、美人で優しい人や、甘えさせてくれる年上の人を好むようです。

日干支が「壬戌」の適職

人生の目標が高い「壬戌」は、夢に向かってまっすぐに自分の道を突き進んでいく猪突猛進な人で、仕事に対しての意欲がとても強いです。コツコツと真面目で誠実に仕事に取り組んでいけるので、その責任感の強さとバイタリティーの高さを活かせる仕事が適職です。何をするにも下調べをしてから計画を立てていく冷静さと、勘の鋭さを併せもった「壬戌」は、どのような仕事でも結果を残していくことができ、職場では頼りになる存在になります。優しくて面倒見が良いので、自然と人を指導する立場になりやすく、保育士や看護師などの仕事に向いていますし、生き物の世話をするような仕事もいいでしょう。

「壬戌」は、“才能豊かで目立つことが好き”な人が多いのも特徴です。感受性が豊かで、柔軟な発想力に恵まれた「壬戌」は、クリエイティブな分野で活躍できる才能があり、作家やデザイナーとして自分の作品を生み出すことができます。流行に敏感でオシャレな人も多いので、ファッション関係などの仕事もいいでしょう。注目を浴びることが好きなので、モデルや俳優にも向いており、負けん気も強いのでスポーツ選手にも向いています。話術にも優れているので、政治家やマスコミ関係などの仕事にも適性があるでしょう。

逆に、「壬戌」に向いていないのは、愛想が求められるような仕事だといえます。普段は冷静で落ち着きのある「壬戌」ですが、実は内面は勝ち気で好き嫌いが激しく、愛想よくできない不器用なところがあります。そのため、水商売やコンビニ店員のような仕事は向いておらず、文句を言われたりすると反抗的な態度を取ってしまうこともあるでしょう。元々は義理人情に厚い優しい人なので、柔らかな雰囲気を意識できると人間関係はもっと良くなるでしょう。猪突猛進な「壬戌」は、信頼できるアドバイザーや上司がいると成功しやすく、楽しく仕事に取り組めると自分にしかできないものを作り出すことができます。