【日干支】「庚申」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

初秋の岩石

六十干支のひとつ「庚申」について解説していきます。

「庚申」
日干支が「庚申」の性格・特徴
日干支が「庚申」の恋愛・結婚
日干支が「庚申」の適職
日干支が「庚申」の有名人

「庚申」

読み方	かのえさる、こうきんのさる
干支番号	５７
天干	庚(=鉄、岩石)
地支	申(=秋の始まり、金)
象徴	初秋の岩石、西方の軍人など
十二運	建禄
空亡	子丑
納音	柘榴木
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	専旺干支

日干支が「庚申」の性格・特徴

「庚申」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

合理的で意志強固
正義感が強い完璧主義者
気性の激しさを秘めた負けず嫌い
警戒心が強い一方で、義理人情には厚い
教養と諦めない気持ちが大切

合理的で意志強固

鋭い刃物や硬い岩石などを表す「庚」と、秋の始まりや岩石などの金性を意味する「申」。その要素を併せもった「庚申」は、非常に硬くて大きい“初秋の岩石”に例えられ、合理的で意志強固な人になるのが特徴になります。

情に流されずに事を判断できる理知的な「庚」が、天干と地支(申=庚)にある「庚申」は、何事にも勘や上辺だけで判断をすることがなく、冷静かつ合理的な考え方をします。数字や時間を計算することが得意なので、常に無駄のない行動を取ることができ、相手の本音を見抜くような鋭い観察力にも長けています。「己」と同様、干合しても変化しない「庚」が強調されているため、自分の考えや意志というのを強くもっており、人から何か言われても常に冷静でブレることがありません。ただ、自分のペースは崩しませんが、壮年期の星である「建禄」をもつことから、安心・安定を重視する慎重さがあり、基本的には穏やかで真面目な性格です。

正義感が強い完璧主義者

白黒ハッキリさせたい「庚」の性質が強く表される「庚申」は、“正義感がとても強い”のも特徴のひとつです。普段は穏やかで控えめな印象ですが、根っこに曲がった事が大嫌いな正義感の強さをもっており、ズルい事や非常識な事などをするような人は許せません。

女性でもサバサバした男勝りなところがあり、その強い正義感にスイッチが入れば、時に不正を正そうとして戦うこともあります。“完璧主義者”の「庚申」は、特に仕事に関してはテキパキとこなす自分にも他人にも厳しい人で、妥協を許しません。真面目で正義感が強いゆえに、仕事仲間にも家族にも口うるさくなりやすいですが、本人に悪気はないです。

気性の激しさを秘めた負けず嫌い

「庚申」は、戦いの神ともいわれる「庚」を天干と地支にもつ“非常に攻撃性の強い干支”で、別名「正金神」や「西方の軍人」とも呼ばれています。そのため、穏やかそうな見た目でも、闘争心や気性の激しさは相当なものを秘めており、芯がとても強いです。

負けず嫌いでプライドの高い人なので、一度何か始めた事は途中で投げ出したりしませんし、誰かに頼るようなこともしません。その強い闘争心を活かして、スポーツ選手として活躍することも少なくないです。ただ、納得できないことがあると突然暴れ出したりもするので、周りからすると何に怒っているのかわからず、人付き合いではぶつかることが多いでしょう。

警戒心が強い反面、義理人情には厚い

「庚申」は、表面的には強い自我を抑えて穏やかに振る舞えますが、内面が自他共に厳しい勝ち気な部分があるので、人によっては近寄りがたい雰囲気や怖い印象をもたれたりします。それに「庚申」自身も、慎重で疑り深い性格なので、人に対してのガードが固く、なかなか心を開きません。

ですが、その一方で味方だと思えた限られた人の前では、可愛いらしい一面や義理人情の厚さを表します。恋人や仲の良い人には意外と甘えたり、無邪気な子供のような姿を見せることも。元々が面倒見のいい親分肌なので、時には大きな岩の壁となって人を守ろうとする、愛情深いところももっています。

教養と諦めない気持ちが大切

「庚申」は、強すぎる攻撃性と意志をもつだけに、それを抑える“教養”を身に付けておくことが必要となります。そのままの状態だと、攻撃的な面がストレートに出て周りに迷惑を掛けてしまったり、自分自身も苦労することが多くなります。自分の考えだけに縛られて良かれと思って発した言葉が、相手を傷付けることもあるので、数字や正論だけではない、人としての教養を幼いうちから身に付ける必要があります。ただ「庚申」は、若いうちは尖っていたとしても、経験や年を重ねるにつれて温厚になっていきます。

また、突然怒りが爆発することがある「庚申」は、意外と繊細で“気分に波があるタイプ”です。表向きは気が強く堂々としていますが、実はネガティブに考えるところがあり、人からの言葉を疑ったり、仕事でも家庭の事でも色々考えすぎて焦っていたりします。特に、元々が努力家で休みなく働き続けることが特徴の「庚申」が、いつまでも親の庇護のもとにあったり、何の目標ももたない状況だと、漠然とした不安を抱えることにもなります。本来は目標さえ決めれば一心に努力できる人なので、その時々の気分に左右されたりせず、何事も途中で諦めないことが大切になります。

日干支が「庚申」の恋愛・結婚

安心・安定を重視する「庚申」は、慎重で疑り深いところがあるので、人に対しての警戒心は強いほうです。ですが、恋愛に関しては意外と男女共に好色なところがあり、好意をもった相手には積極的にアプローチしにいったり、その場の雰囲気に流されるようなことも。好きな人の前では素が出てくるので、交際に至れば甘えん坊で愛情深い一面を見せるでしょう。ただ、相手への想いが強いあまりに、口うるさくなったり、縛り付けられているように思われることもあります。優しい人ですが、思い込みの強さと異性関係には気を付けたほうがいいでしょう。

女性の場合は、強気と繊細さを併せもった仕事人間が多いです。正義感が強い男勝りな性格で、好意をもてば、ライバルが沢山いるような相手でも積極的にアプローチしにいくような人です。でもその一方で、浮気やウソをつかれたりすると、とても傷付いてしまう繊細さももっています。仕事熱心なので、結婚よりも仕事を優先する場合もありますが、結婚すれば子育ても仕事も完璧にこなそうとするでしょう。ただ、夫への不満や口出しには注意が必要です。タイプは、自分を引っ張っていてくれる男らしい人や自立した人、ステータスの高い人を好むようです。

男性の場合は、ネガティブで受け身な人が多いです。慎重なうえに、自分がアプローチしてもどうせ無理…のようなネガティブな思考をしやすく、基本的には受け身です。交際してからも相手に合わせることが多く、全てを優しく受け入れます。ただ、甘えたがりなところが異性の気を惹きやすく、本人も好色なところがあるので、案外異性トラブルを起こすことも。結婚生活では、家族への愛情は深いものの、妻に口出ししやすいので、その点には注意が必要です。タイプは、甘えさせてくれるしっかり者の人や、テキパキと何でもこなす自立した人を好むようです。

日干支が「庚申」の適職

「庚申」は、真面目で仕事熱心な人が多く、常に冷静で無駄のない安定感のある仕事をこなせます。そのため「庚申」は、その冷静さと安定感を活かせるような仕事が適職です。計算することが得意なので、会計士や金融関係のような仕事も向いていますし、エンジニアのような仕事でも時間内にテキパキと仕事をこなしていくでしょう。また、それらにくわえて相手の本音を見抜くような鋭い観察力と分析力もあるため、弁護士などの法律関係の仕事も向いていて、自分で起業をして成功する人も少なくありません。

「庚申」は、“闘争心の強さと面倒見の良さ”も特徴です。激しい気性を秘めた「庚申」は、負けず嫌いでとてもプライドが高く、一度始めた事は途中で投げ出さない意志の強さをもっています。そのため、競争の激しいスポーツや芸能の分野で活躍する人が多く、正義感も強いのでマスコミ関係や政治家にも適性があります。技芸に優れているので、繊細な技術が求められる職人などの仕事で才能を活かすこともあるでしょう。人のためだとより力を発揮できる「庚申」は、優しくて面倒見の良い人なので、看護師や介護士などの人を助けるような仕事にも向いています。

逆に、「庚申」に向いていないのは、上下関係が厳しい仕事だといえるでしょう。「庚申」は、普段は強い自我を抑えた穏やかな人ですが、本当は自分のペースを乱されたり、頭ごなしに言われたりすることが大嫌いです。そのため、自衛隊のような厳しい上下関係のある仕事や職場だと精神的に疲弊してしまい、やる気も失くしてしまいます。繊細な「庚申」は、仕事に対してもついネガティブに考えがちですが、本当は諦めずに努力さえすれば成功することができる“強運の持ち主”です。なので、目標を決めて努力すれば、次の世代に残るようなものも作り上げることもでき、実際に勉強をして資格を取ったり、成功体験を重ねていくと自信をもてるようになるでしょう。