【カバラ数秘術】では、「運命数」の他に「過去数」「未来数」と呼ばれるものも存在します。今回は、その「過去数」「未来数」の１～６までの特徴や計算方法などを解説していきます。
カバラ数秘術の過去数・未来数とは
「過去数」「未来数」とは、その名前の通り、人の“過去”(前世)と“未来”(来世)を表している数字です。「運命数」は“現在”を表しているため、この3つの数字から、人の過去、現在、未来の状態が読み取れるとされています。
【過去数】
「過去数」は、過去(前世)を表す数字です。スピリチュアルナンバーとも呼ばれ、前世での状態や前世から引き継いだ性格(長所と短所)や才能がわかるとされています。既に経験してきたことなので、自分の得意分野を表します。子供時代に影響が強いことが多いですが、大人になってからもこちらのほうが自覚がある、ということも少なくないようです。
【運命数】
「運命数」は、現在(今世)を表す数字です。ライフパスナンバーとも呼ばれ、今世での基本的な性格や才能、生き方を表しています。今世のテーマ・メインとなる数字なので、最も重要で影響力が強いです。「運命数」は、成長していくにつれ自覚することが多いですが、中には子供時代からこちらの数字が強く出るタイプもいるようです。
【未来数】
「未来数」は、未来(来世)を表す数字です。チャレンジナンバーとも呼ばれ、未来や来世での自分がわかるとされています。まだ未経験のことで、これから乗り越える課題であるため、苦手分野を表します。「未来数」は、早くても中年期以降に自覚することが多く、若いうちはあまり実感が湧かないでしょう。
計算方法
現在を表す「運命数」は、生年月日の合計数字で導きましたが、「過去数」と「未来数」はそれぞれ計算方法が異なります。
【過去数】は、日にちのみを計算します。
一桁の場合はそのままの数字が「過去数」になり、二桁の場合は一桁になるまで計算します。ですが、途中もしくは元々ゾロ目の場合はそれが「過去数」になります。
例 1日生まれ=過去数1
12日生まれ(1+2=3)=過去数3
29日生まれ(2+9=11)=過去数11
22日生まれ=過去数22
【未来数】は、生まれ月と日にちを計算します。
一桁になるまで計算しますが、途中でゾロ目になる場合はそれが「未来数」になります。
例 1月1日生まれ(1+1=2)=未来数2
3月8日生まれ(3+8=11)=未来数11
※「３３」は、計算上導き出されないので、「過去数」と「未来数」には存在しません。
過去数・未来数「１」
【過去数】
“トップや統一”を象徴する「１」が「過去数」にある人は、前世では多くの人を指導した、リーダー的立場であった可能性が高いです。その町や国の中心人物で、どこかの国の王様や将軍、支配者だった前世が考えられます。また、体力・気力に溢れた「１」なので、スポーツ選手や肉体労働をしていた前世の可能性もあるでしょう。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「１」の人は今世でもどこか貫禄や威厳があり、トップに立ちたいという野心を秘めています。前世と同じく負けず嫌いで、リーダー的な役目を任されることが多いでしょう。ただ、反抗心が強く、自己中心的な態度をとりやすいので、思いやりの心をもつことが必要です。
【未来数】
“独立心やリーダーシップ”を象徴する「１」が「未来数」にある人は、自立や行動、自己主張をしていくのが人生の課題になります。未来数「１」の人は、目立つことが苦手で、行動力に欠けることが多いです。そのため、リスクを恐れない「１」のように、勇気をもって自分の意見を発したり、目標へ向かっての現実的な行動に挑戦していく必要があるでしょう。ですが、未来数「１」の人には、元々リーダーになれる素質が備わっています。
過去数・未来数「２」
【過去数】
“協調性や女性”を象徴する「２」が「過去数」にある人は、前世ではその協調性を活かした、サポート的立場であった可能性が高いです。女性か、女性のように生きた前世ということも考えられるでしょう。「２」は、“母性愛”も象徴するため、人のために尽くした母親や看護師、教師的立場であった可能性もあります。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「２」の人は今世でも優しい性格で、サポート能力に長けています。人を癒したり、人と人の間に調和をもたらすでしょう。ただ、消極的で、自分の意見が言えないことがあるため、意思をしっかりもって言葉にする必要があります。
【未来数】
“調和やサポート力”を象徴する「２」が「未来数」にある人は、他人と協力し、サポートをしていくのが人生の課題になります。未来数「２」の人は、他人に合わせたり、組織に属すことが苦手なことが多いです。そのため、母性愛に溢れた「２」のように、思いやりをもって他人を受け止めていく必要があります。未来では、誰かをサポートをする機会が訪れるでしょう。
過去数・未来数「３」
【過去数】
“明るさや子供のような無邪気さ”を象徴する「３」が「過去数」にある人は、前世ではその明るさから、ムードメーカー的な人物であった可能性が高いです。多才な「３」なので、コメディアンや役者、ダンサーとして人を楽しませていた前世や、アーティストや詩人として活躍していた前世も考えられるでしょう。また、快楽と自由を求めていた前世ともいえます。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「３」の人は今世でも子供のように無邪気で、楽しい事が大好きです。家族や友達の間でムードメーカーになったり、エンターテイメントの世界に興味を示すこともあるでしょう。ただ、自分の楽しさや快楽だけを求めるため、時には人の事も楽しませられるようにするといいでしょう。
【未来数】
“喜びや創造”を象徴する「３」が「未来数」にある人は、子供のように素直に感情表現をしたり、人生を気楽に楽しむことが人生の課題になります。未来数「３」の人は、どこかネガティブだったり、素直に楽しむといったことが苦手な人が多いです。そのため、楽しさや喜びの重要性を知る必要があるでしょう。未来では、エンターテイメントに関わる可能性もあります。
過去数・未来数「４」
【過去数】
“安定や基礎”を象徴する「４」が「過去数」にある人は、前世では何よりも、安心と安定を重視した人生であった可能性が高いです。真面目にコツコツと働いた会社員や農民の前世、また役人や何かの職人だった前世ということが考えられるでしょう。タロットでは「皇帝」に象徴されるため、父親的な存在だったり、頑固な人物であった前世も考えられます。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「４」の人は今世でも、真面目で保守的です。コツコツと地道な努力を続けられるので、周りからは信頼されることが多いでしょう。ただ、失敗を恐れたり、自分の価値観を押し付ける頑固さがあるため、冒険心や柔軟性を身に付ける必要があります。
【未来数】
“勤勉さや伝統”を象徴する「４」が「未来数」にある人は、真面目に努力していくことが人生の課題になります。未来数「４」の人は、何かを続けたり、守り続けるというのが苦手なことが多いです。そのため、何事にも真面目に取り組み、継続していくことが必要になるでしょう。未来では、何かの伝統を受け継ぎ、後世に伝えていく役目を担うことも。
過去数・未来数「５」
【過去数】
“自由や冒険”を象徴する「５」が「過去数」にある人は、前世では自由気ままに旅をするような、変化に富んだ人生であった可能性が高いです。旅をしながら生活の拠点を移していく遊牧民のような前世や、未知のものを求めて世界を渡り歩いた、探検家や海賊だった前世というのも考えられるでしょう。タロットでは「法皇」に象徴されるため、裁判官や宣教師という前世も考えられます。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「５」の人は今世でも、自由を好み、環境の変化にも強いです。前世と同じく自由に生きていくタイプがいる一方、逆に今世では安定を望むタイプもいます。どちらにしても極端だったり不安定なので、何事にもバランスをとることが必要でしょう。
【未来数】
“変化やチャレンジ”を象徴する「５」が「未来数」にある人は、変化を恐れず、大胆にチャレンジしていくことが人生の課題になります。未来数「５」の人は、環境の変化や、未知のものへ挑戦するのが苦手なことが多いです。そのため、自分の可能性を広げ、新たな環境へ挑戦していく必要があるでしょう。元々は臨機応変に対応できる能力をもっているので、未来では大胆に冒険に出る可能性もあります。
過去数・未来数「６」
【過去数】
“美や調和”を象徴する「６」が「過去数」にある人は、前世では愛に溢れた人生であった可能性が高いです。病弱なことが予想されますが、人を愛し癒すことのできる「６」なので、医師や看護師、カウンセラーとして、献身的に人を助けていた前世が考えられます。あるいは教師や修道女などの前世、また美貌やその愛情深さから、多くの人に愛されていた前世ともいえるでしょう。
前世の性質を引き継ぐため、過去数「６」の人は今世でも、調和を重視し、人を助ける優しさをもちます。困っている人は見捨てられず、前世と同じく多くの人に愛されるでしょう。ただ、八方美人だったり、身体や精神のバランスを崩しやすい一面も。そのため、他人だけでなく、自分自身の身体や心にも気遣う必要があります。
【未来数】
“愛や奉仕”を象徴する「６」が「未来数」にある人は、本当の愛を与えることが人生の課題になります。未来数「６」の人は、見返りを求めるお節介なタイプや、人に優しくするのが苦手なタイプがいます。どちらにしても本当の愛を知る必要があり、潔癖な自分自身も愛してあげる必要があるでしょう。ですが、元々は世話好きなので、未来では人や動物のお世話をしている可能性が高いです。
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