【日干支】「甲辰」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

晩春の樹木

六十干支のひとつ「甲辰」について解説していきます。

「甲辰」
日干支が「甲辰」の性格・特徴
日干支が「甲辰」の恋愛・結婚
日干支が「甲辰」の適職
日干支が「甲辰」の有名人

「甲辰」

松の木

読み方	きのえたつ、こうぼくのたつ
干支番号	４１
天干	甲(=大木、樹木)
地支	辰(=春の終わり、湿った土)
象徴	晩春の樹木、常緑樹など
十二運	衰
空亡	寅卯
納音	覆燈火
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	不族の業
その他	日居空亡

日干支が「甲辰」の性格・特徴

「甲辰」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

人に好かれやすい猪突猛進な人
古風な性格
大人っぽさと子供っぽさを併せもつ
信仰心が出てくる
プライドが高くて気性が激しい

人に好かれやすい猪突猛進な人

まっすぐと伸びた大木や樹木を表す「甲」と、春の終わりの湿った土や競争心を意味する「辰」。その要素を併せもった「甲辰」は、四季を通じて緑を保つことができる“常緑樹”に例えられ、人に好かれやすい猪突猛進な人になるのが特徴になります。

春の暖かい土は、水分を含んだ草木の育ちやすい土壌で、そこに根付いた樹木に栄養を与え、季節に関係なく緑の葉を保たせることができます。そのため「甲辰」は、周りに頼ることなく自分の力で成長していける強い自立心が備わっていて、一度決めた事は真っ直ぐに突き進んでいくような性格になります。多少の困難があってもそれを乗り越えていける勢いと強さがあり、その威勢のよさと強情さから時に人と衝突することもあります。でも基本的には、普段は物腰が柔らかい理知的な人で、周りに合わせて生きていることが多いです。「甲辰」は、どっしりと根を下ろした大木のような安心感と存在感があるため、人を惹き付けるようなところがあったり、周囲から自然と信頼を置かれて相談役になるということもあります。

古風な性格

十二運に老人の星である「衰」をもつ「甲辰」は、年齢に関係なく、古風なところがあります。ひとつの事に熱中して忍耐強く努力している職人気質な面があったり、挨拶や礼儀といった人としてのマナーや規則というものを重視していたりします。

そのため、品のない人やマナーのなってないような人は敬遠する傾向にあり、人の陰口なども嫌うでしょう。冷静に人や物事を見ているため、観察眼に優れています。何事も経験に基づいて行動していく現実的な人で、同年代よりも年上の人とのほうが相性が良く、好かれることも多いでしょう。

大人っぽさと子供っぽさを併せもつ

「甲辰」は、「日居空亡」に該当する干支で、“精神面に特殊性をもつ”のも特徴です。なので真面目で冷静で礼儀やマナーを重視する、古風で年寄りのようなところがある反面、子供のように幼くて無邪気な面を併せもっており、思考と行動に矛盾が生じます。精神的には高貴で、大人な発言をしたりするのですが、実際は大胆で子供っぽい行動をとりやすいです。

冷静に人や物事を見ているため、他人の欠点については見極めやすく、ハッキリと批判することもあるのですが、自分の事となると分析するのが苦手で失敗から学ぶということが難しい人です。そのためうっかりミスや同じ失敗を繰り返しやすいということも。でもクールに見えて、意外と話してみると人懐っこいということもあり、その無邪気さが可愛がられることも多いです。

信仰心が出てくる

「甲辰」は、人や物事を冷静に見ている少し冷めた部分があり、経験に基づいて行動していく“現実的な人”です。なので、占いやスピリチュアルといった類いのものには興味がない、ということも少なくありません。

ですが「甲辰」は、別名「青金神」と呼ばれ、試練に直面したり、年を重ねるにつれて、段々と神仏への“信仰心が出てくる”といわれています。先祖への敬う気持ちが強くなったり、スピリチュアルを好むようになることも。

プライドが高くて気性が激しい

一度決めたら真っ直ぐに突き進んでいく「甲辰」は、まさに猪突猛進な威勢のいい人で、多少の困難があってもそれを乗り越えていける強さがあります。同時に、冷静に人や物事を見定めてるところもあるので、自分の感情を抑えて周りに合わせていくことができます。普段は物腰が柔らかく、それに真面目で努力家で愛嬌もあるので、目上から助けられたり、信頼を置かれやすく、それが出世へ繋がりやすいという“運の強さ”ももっています。ただ、「甲辰」には、自分でもコントロールするのが難しい“気性の激しさ”を内に抱えています。

大人っぽい自分と子供っぽい自分という、矛盾した精神状態を併せもつ「甲辰」は、実はプライドが高くて気性が激しく、人に指摘されたり、使われたりするような事が嫌いです。本当は、何にも縛られない自由で気ままな生活を送りたいとも思っていますが、人としてのマナーや規則を重視する大人な自分もいるので、常に心の中で葛藤をしていて疲労が溜まっています。そして、それがある時突然爆発して大胆な行動に走るということになりやすいです。失敗から学ぶことが難しいので同じ失敗を繰り返しやすく、何かと悩みは多いでしょう。それに親との縁が薄く、生まれ育った家の環境とは異なった生き方をする運をもつため、孤独を感じることも少なくなく、若い頃は苦労をしやすいです。でも、樹木が何年も掛けて大木になっていくように、「甲辰」も若い頃は短気で自分本位なところがありますが、年を重ねたり、苦労を経験していくうちに、人のためや世の中のためを考えられるような人へと成長していけます。“大器晩成”なので、焦らずに人生を一歩ずつ着実に歩んでいけるといいでしょう。

日干支が「甲辰」の恋愛・結婚

「甲辰」は、内面は激しいものの、普段は物腰の柔らかい落ち着いた雰囲気をもち、それに人に合わせていける柔軟さや聞き上手なところがあるので、好感をもたれやすいです。クールで大人っぽいように見えて、意外と無邪気な子供っぽい部分があるので、そこが魅力的に思われることもあるでしょう。精神と行動に矛盾があるので、冷静に相手を見定める慎重で奥手なところもあれば、時にその場のノリで衝動的な行動に走る大胆なところもあります。でも基本的には、とても世話焼きな人で、一人の相手が決まれば大切にします。ただ、男女共にあまり恋愛上手なタイプとはいえず、騙されやすかったり、一途に尽くし過ぎてしまう場合があるので注意が必要です。

女性の場合は、明るくて落ち着きがある反面、繊細な人が多いです。落ち着きのある大人っぽさと明るくて無邪気な子供っぽさがあり、年上の異性から特に好意をもたれやすいです。でも、自分なりのこだわりや人を見定めている冷静さをもつため、条件に合う相手でなければ心を動かされることはありません。ただ、意外と繊細で騙されやすいところがあり、相手に尽くし過ぎて精神的に疲弊してしまうことも。裏切りには耐えられない人で、時にヒステリックになることもあるでしょう。結婚生活でも気分転換できる時間を作ったり、明るい家庭環境作りを意識しておくといいです。また「甲辰」の女性は、家庭と仕事を両立することが難しく、どちらかの選択を迫られるともいわれています。タイプは、落ち着きのある年上の人や、安心感を与えてくれる人を好むようです。

男性の場合は、キザでおだてに弱い人が多いです。親しみやすい雰囲気で好感ももたれやすい人ですが、一方でプライドが高くて負けず嫌いな部分があり、好きな人ができても上手く自分の気持ちが伝えられず、誤解を招くことがあります。また人を見る目は鋭いのですが、おだてや誘惑に弱く、浮気をしてしまうことも。内面が自由奔放でマザコン的なところがあり、それを受け入れてくれる相手であれば、結婚生活は比較的上手く行きやすいでしょう。タイプは、可愛くてスタイルのいい人や、無邪気で憎めないような人を好むようです。

「甲辰」は、男女共に“家系と結婚に問題が生じやすい業をもつ”といわれる「不族の業」に該当する干支です。そのため、家族(家系、一族)がまとまりにくかったり、婚姻を結ぼうとすると波乱が生じやすかったりします。子供に関する問題も抱えやすいのですが、国際結婚や年の差婚、自分とは違う分野で働くような相手などであれば、結婚生活は上手く行きやすいといわれています。

日干支が「甲辰」の適職

猪突猛進な「甲辰」は、一度決めた事は真っ直ぐに突き進んでいく勢いと強さをもっていますが、同時に理知的で常識的な人でもあり、周りに合わせていくことができる順応性に優れています。そのため、その真面目さと順応性を活かせる仕事が適職です。マナーや規則などをきっちり守る真面目な性格で、どんな職場に就いてもすぐにその組織に馴染んでいけるので、会社員や公務員などの仕事に適性があります。努力家でいつも安定した仕事をこなせる安心感があるため、上司からは信頼を置かれ、職場でも重宝される存在になりやすいです。

「甲辰」は、“職人気質で観察眼に優れる”のも特徴です。肉体労働よりも、頭を使ったり、裏方に回ってコツコツと作業をすることに向いているので、興味のある分野を極める専門的な仕事や技術力が必要とされる仕事で能力を発揮できます。また、人や物事を冷静に見ている「甲辰」は、相手の長所や短所を的確に分析でき、それに人から相談されやすい人柄でもあるので、教師やカウンセラーといった仕事にも向いているでしょう。規則に忠実なうえに、経験に基づいた現実的で冷静な判断力が備わっているので、弁護士などの法律関係の仕事や政治家などの仕事でも活躍できます。

逆に、「甲辰」に向いていないのは、暗記力が求められるような仕事だといえるでしょう。一見、器用で何でもこなせそうな「甲辰」ですが、実は忘れっぽくてうっかりミスをしやすい一面があり、何かを覚えなければいけないような仕事では苦戦しやすいです。また、実は短気でプライドが高くて、縛られるのが嫌いな部分もあるので、サービス業のような人に使われるような仕事は、ストレスを溜めてしまうでしょう。ただ、本来何にも縛られない自由な「甲辰」は、今までの古い環境や体制に改革をもたらすことがあります。