【日干支】「庚子」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

水に浸っている鉄

六十干支のひとつ「庚子」について解説していきます。

「庚子」
日干支が「庚子」の性格・特徴
日干支が「庚子」の恋愛・結婚
日干支が「庚子」の適職
日干支が「庚子」の有名人

「庚子」

海底に沈む宝玉

読み方	かのえね、こうきんのねずみ
干支番号	３７
天干	庚(=鉄、岩石)
地支	子(=真冬、水)
象徴	水浸しの鉄、海底の玉など
十二運	死
空亡	辰巳
納音	壁上土
異常干支(算命学)	通常異常干支
三業干支(算命学)	－
その他	※流派によっては「日座中殺」に該当します。

日干支が「庚子」の性格・特徴

「庚子」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

頭の切れる知識欲旺盛な人
真面目でストイックな努力家
場を和ませる優しい性格だけど、怒ると怖い
内向的な面と楽天的な面を併せもつ
空想力に優れる反面、行動力に欠ける

頭の切れる知識欲旺盛な人

鋭い刃物や精錬される前の原石などを表す「庚」と、海や湖などの大きな水の集まりや知恵などを意味する「子」。その要素を併せもった「庚子」は、“海底に沈む玉”に例えられ、頭の切れる知識欲旺盛な人になるのが特徴になります。

打てば響くような頭の回転の速さをもつ「庚」と、知的好奇心旺盛で冷静沈着な「子」の組み合わせなので、「庚子」は理解力が早い“頭の切れる人”が多く、スキルを習得するのが早かったり、人や物事の本質を見抜くなどの問題解決へ導く能力をもっています。知識欲旺盛で、好きな事や興味をもった事について調べたりするなどの研究熱心な部分もあるでしょう。「庚(=金)」から見た「子(=水)」は、「傷官」または「食神」にあたるので、優れた表現力や美的センスも兼ね備えています。また、「庚」は「更」、「子」は十二支の始まりで終わりと始まりを意味していることから、世の中の流れを読み取る能力にも優れ、“時代の先駆者”となる可能性を秘めています。

真面目でストイックな努力家

知識欲が旺盛な「庚子」は、好きな事や興味のある事についてはとことん突き詰めていくような性格です。向いていないと思った事はスパッと諦めたりもしますが、一度目標を定めたら、それに向かって一直線に突き進む“真面目な努力家”です。穏やかなようでも、内に燃えるようなエネルギーと根性を秘めていて、そのパワフルさで目標を達成させたり、トップを目指していきます。

また「庚子」は、曲がったことが嫌いな“正義感の強い人”でもあり、品行方正で優等生的なイメージをもたれることも少なくありません。真面目で誠実に物事に取り組むうえに責任感も強いので、組織のまとめ役を任されることもあります。ただ、困難に直面しても弱音を吐かず、陰ながら一生懸命努力をしているのですが、人前にその努力家な姿を見せないため、人によっては何もしていない人だと誤解されることも。

場を和ませる優しい性格だけど、怒ると怖い

真面目で誠実な「庚子」は、上品で温和な雰囲気をもつ優しい人です。自身が繊細なゆえに人の気持ちを敏感に察することができ、家族や仲間をとても大切にしています。根がピュアなところもあり、気の向くままに好きな物をよく食べて、好き時によく寝ているなど、どことなく憎めないおっとりした印象も与えます。

でも、普段は寛大で優しい「庚子」ですが、実は“怒るととても怖い”ともいわれています。そのため、普段穏やかな人が怒ると怖いといわれる典型で、甘く見てると刃向かってきたり、戦ってきます。また、怒っていなくても集中している姿や、言い方が強くなりがちなところが怖がられたりもします。

内向的な面と楽天的な面を併せもつ

「庚子」は、優しくて明るい人や、何も動じないような堂々とした人が多いのですが、実は“繊細で内向的”な部分をもっています。なので、今がハキハキ話すような話し上手な印象でも、昔は人見知りで親の影に隠れるような子供時代を送っていたりします。

大人になってからも緊張しやすくて心配性なところは変わらないため、ストレスが大きくなると腹痛を起こすなどして、体調を崩してしまうこともあるでしょう。ですが、そのわりに楽天的な考えをもつ部分もあり、失敗しても次へ切り替えていきます。

空想力に優れる反面、行動力に欠ける

「庚子」は、海底に沈む玉(=宝)に例えられることから、元々“才能や財運に恵まれた運の強い干支”だとされています。頭の回転が速くて知識欲が旺盛なうえに、豊かな空想力や技術力に優れ、それにとても真面目でストイックな努力家なので、どのような仕事に就いても才能を発揮する可能性が高いです。表現力にも秀でているため、芸術、芸能の世界で成功をすることも多いです。ただ、そんな「庚子」は、空想力に優れるゆえに“行動力に欠ける”ところがあります。

繊細で心配性な「庚子」は、まだ何も起きてもないのにもかかわらず、一人で物事の先を考え過ぎてしまい、取り越し苦労をしています。平穏な生活を送っていても、心の中では早くしないと、と常に焦ってはいるのですが、現実的な行動力に欠けているので、考えて考えた結果、楽天的な面からまっいいか、と結局行動に移さなかったりします。原因は急な変化を嫌ったり、表に立つことが苦手なところから来ているのですが、そのまま何も行動しないでいるとせっかくの才能や運が活かせず、宝の持ち腐れになってしまいます。それに「異常干支」の「庚子」は、いつまでも親元にいる(過保護に育てられる)と、健康面に問題が出るとも。そのため「庚子」には、思い切った行動と挑戦が必要です。宝(=自分)が海に沈んでいる「庚子」は、はたから見ると何を考えているのか全く分からず、努力している姿も全く見せないため、とても誤解されやすいです。甘えることができないプライドの高さと芯の強さから、一人で我慢していることが多いのですが、実際はとても努力家で、それに元々恵まれた資質をもったポテンシャルの高さもあるため、人の目を気にせず行動、挑戦をしていければ成功できます。

日干支が「庚子」の恋愛・結婚

「庚子」は、真面目で温厚な人が多く、それに容姿にも恵まれている傾向にあるため、男女共に好感をもたれやすく、モテる人が多いです。でも「庚子」自身は、相手の見た目や肩書きよりも、中身を重視するタイプで恋愛には慎重です。また、サッパリした性格なので、恋愛の駆け引きなどは面倒臭く感じられ、好意をもっても相手に脈が無いと感じれば、次の恋愛へすぐ切り替えていきます。優しくて誠実な人なので、交際に至れば一途に尽くしてくれるでしょう。おっとりしたマイペースなところもあるので、リードしてくれるような人だと相性が良いです。ただ、結婚願望がそんなに強くないので、結婚が遅い傾向にあったり、独身のままでいることも少なくありません。

女性の場合は、サバサバした男勝りな人が多いです。色白な美人や愛嬌のある人が多いのですが、中身は大雑把で男っぽい性格です。姉御肌なので面倒見の良さはあるのですが、強い口調やしっかり者な面から男性にとっては手が出しづらい印象もあり、本質的には異性よりも同性受けのほうがいいです。意外と束縛する傾向もあり、もし浮気などの裏切り行為をすれば許さないでしょう。結婚生活では、やや自分の気持ちを優先したがる部分はあるものの、基本的には優しくて頼り甲斐のある妻になれます。タイプは、知的で静かな人や、ポジティブな人を好むようです。

男性は、柔らかい雰囲気をもった真面目な人が多いです。スマートな見た目で、細かな気遣いができる優しさもあるため異性に言い寄られることが多いです。慎重なので、好意をもってもしばらく様子を見ていたり、繊細で神経質なところもあるので、無神経な人とは合わないでしょう。結婚にそこまでこだわらない人ですが、結婚すれば、家事も育児も参加する愛妻家となり、平穏な家庭を築けます。タイプは、優しくておっとりとした人や、可愛らしい人を好むようです。

「庚子」は、流派によっては「日座中殺(または準日座中殺)」に該当します。そのため、男女共に“結婚運に難がある”とされ、一般的な結婚よりも常識に縛られないような結婚(再婚や年の差婚、国際結婚、別居婚、事実婚など)のほうが良いとされています。普通の結婚生活を送ろうとすると苦労をしやすいですが、見方を変えれば新しい形の夫婦関係やライフスタイルを築けるということでもあります。

日干支が「庚子」の適職

知識欲が旺盛な「庚子」は、真面目で努力家なうえに理解力やスキルを習得するのがとても早いので、比較的どのような仕事に就いても順応していけます。特に研究熱心で技術力に優れているため、その部分を活かせる仕事が適職です。手先が器用で、時代の先端を先取りできる美的センスもあるので、服飾関係やスタイリストなどのような仕事で活躍できますし、建築関係ような仕事にも向いています。温和で優しい人が多いので、マッサージ師や介護関係の仕事にも適性があり、外科医などの医療関係の仕事でもその技術力の高さを活かせます。

また「庚子」は、“ストイックで空想力に優れる”のも特徴です。「庚子」は、興味のあることについてはとことん研究し、ストイックに継続していける人なので、料理に関心が向かえば料理関係の仕事で能力を発揮しますし、スポーツに関心が向かえば内に秘めた闘争心を活かしてスポーツ選手としても活躍できます。また、人や物事の本質を見抜く直感力や問題解決へ導く能力もあるので、弁護士などの仕事もいいですし、スピリチュアルや不思議な事に興味を示すことも多いので、占い師にも向いています。空想力の高さは、それだけ“感性が豊か”ということでもあり、芸術、芸能の世界で才能を開花させること少なくありません。表現の星である「傷官」または「食神」をもつため、アナウンサーなどの言葉を発するような仕事や、歌手としても活躍できるでしょう。

逆に、そんな「庚子」に向いていないのは、駆け引きが必要な仕事だといえます。「庚子」は、頭は良いのですが、直情的で純粋なところがあり、セールスのような常に駆け引きをするような仕事には向いていません。また、穏やかなようで実はプライドが高く、権力にも刃向かうような人なので、一般的な会社員などではストレスを感じるでしょう。「庚子」自身は、組織をまとめるのに苦手意識をもつことが多いのですが、仕事に対して真面目で誠実に取り組む姿勢や、仲間を大切にする優しさをもつことから、周りからは慕われるような存在になりやすく、組織を引っ張って成功へ導くことができます。実力と運はあるので、努力するだけ大きな財を築くことができます。