六十干支のひとつ「癸丑」について解説していきます。
「癸丑」
読み方 | みずのとうし、きすいのうし |
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干支番号 | 50 |
天干 | 癸(=川、雨) |
地支 | 丑(=冬の終わり、湿った土) |
象徴 | 晩冬の川、凍った土に降る雨など |
十二運 | 冠帯 |
空亡 | 寅卯 |
納音 | 桑柘木 |
異常干支(算命学) | - |
三業干支(算命学) | - |
その他 | - |
日干支が「癸丑」の性格・特徴
「癸丑」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 温厚さとクールさを併せもつ
- センスに優れている感覚派
- 面倒見はいいけど、怒ると怖い毒舌家
- 八方美人な反面、頑固で強情
- プライドが高い生真面目
温厚さとクールさを併せもつ
知性の象徴で、川や雨粒などの小さな水の集まりを表す「癸」と、冷たく湿った冬の地面の様子から忍耐強さを意味する「丑」。その要素を併せもった「癸丑」は、“晩冬の川”に例えられ、温厚さとクールさを併せもつのが特徴になります。
ソフトな雰囲気をもつ「癸」と、寒さに耐えながら黙々と牛の歩みのように進んでいく「丑」という組み合わせなので、「癸丑」の人は、流れが止まった凍った川のようにあまり自分の感情を表に出さない“物静かでのんびりとした性格”になります。慌てず、焦らずにマイペースに物事を進めることができるので、幼い頃からどこか老成したような部分があり、人にも礼儀正しくにこやかに接します。そのため、大人っぽくて温厚な印象がありますが、内面は自分なりのこだわりを強くもった我の強い性格で、かなりの負けず嫌いです。人の好き嫌いもハッキリしていて、表面では人に合わせているようでも本当は集団行動などは好きではありません。でも、“氷のように冷めている”ところもあるため、普段はそのような内面や本音を他人に見せることはなく、冷静に周りを見渡しながら上手く生活しています。情に流されることもないクールな人ですが、一度信じた相手は裏切らない誠実さももっています。
センスに優れている感覚派
「癸丑」は、周りを冷静に見ているクールな人ですが、実はそれと矛盾するように“素直で気ままな子供っぽい”一面もあります。頭は良いものの、ごちゃごちゃした理屈よりも、自分の直感でピンと来たものに素直に取り組んでいくタイプで、自分の感覚を優先して生きています。
鋭い直感力と、新しい物好きな若々しい感性をもつので、時代の流れを掴むことができる“先見の明”があり、流行に敏感なオシャレな人が多いです。こだわりがとても強いので、服装ひとつにしても洗練された独自のセンスを感じさせます。優れたセンスにくわえて職人気質で発想力もあるので、作家やアーティストなどのクリエイティブな分野で才能を発揮できるでしょう。
面倒見はいいけど、怒ると怖い毒舌家
とても負けず嫌いで気が強い「癸丑」ですが、普段は冷静沈着な大人な人で、人付き合いをはじめ何事も中立を保とうとします。温厚で優しく、組織内で何か問題が起きても冷静に話し合って解決させることができ、仲間を大切にするまとめ役になります。人をサポートしたり、小さな子供などへの奉仕精神も強いので、その面倒見の良さから慕われることも多いでしょう。
ただ、自分なりのこだわりや真面目で正義感が強いところをもつため、和を乱すような人や規則を守らないような人には怒りを露にします。元々思っていることが顔と言葉に出やすい“毒舌家”なので、怒ったときには凄い剣幕で相手に辛辣な言葉を吐いてしまいます。ですが、熱しやすくて冷めやすい気ままな人なので、怒りが冷めるのも早いです。
八方美人な反面、頑固で強情
気ままでマイペースな「癸丑」は、本来は人に合わせることができない“頑固で強情な人”です。ですが、内面が冷静でドライなところがあるので、普段はそういった面を表さずに柔軟に人に合わせることができます。無意識のうちにその場に適応できるので、様々な自分を使い分けられるでしょう。
ただ、どんな環境にも対応できたり、何事も中立を保とうとするところが、人によっては“優柔不断な八方美人”に映ります。直感で行動する気ままなところも、一貫性のない人のように思われるでしょう。しかし、人に合わせているようでも、本当は他人に何を言われようと自分の意志を突き通す“強情さ”をもつので、結局は自分の望み通りに事が運んでいます。
プライドが高い生真面目
「癸丑」は、十二運に女王の星といわれたり、社会人になりたての青年時代を表す「冠帯」をもつため、温厚そうな見た目でも“プライドは非常に高く、とても負けず嫌い”です。他人に対してというよりは自分自身に負けたくない人で、誰かに媚びを売ったり、誰かの力を借りたりするのを非常に嫌い、自分の実力で評価してもらおうと頑張るタイプです。ですが、エネルギッシュに突き進む反面、知識や経験がその気持ちに伴っていないことが多く、内面では悩みが尽きません。
「癸丑」は、自分の考えに自信をもつ一方で、他人の目を感じやすい繊細さがあり、本当は心配性なところがあります。なので周りと自分を比べやすく、優秀な人に劣等感を抱いていたり、自分に厳しい生真面目な人なので、もっと頑張らないと、完璧にしないと、と焦っていたりします。ですがプライドが非常に高いので、悩んでいても人に打ち明けられないことが多いです。強がりで、アドバイスをしてもなかなか聞き入れませんが、素直に人の意見を聞けるようにしたり、相談できる相手を見つけておくと良いでしょう。北にある冬の水(癸丑)は、暗く冷たい凍った水を表すため、流れない(=自己本位)でいると腐敗してしまうので、凍った水を溶かす「火」と流れ先の「木」が必要です。「癸」から見ると「財星」と「食傷星」にあたるので、思いやりのある言葉や明るさ、笑顔を意識すると良いでしょう。
日干支が「癸丑」の恋愛・結婚
「癸丑」は、社交的な反面、言葉足らずで恋愛下手なところがありますが、好きになった相手には積極的にアプローチする素直な行動力ももっています。恋愛に発展するパターンは、元々知り合いや友人関係だったり、相手の世話をしていくうちに好意を抱くというケースが多いようです。一途で誠実なので、恋愛でも結婚でも安定したものとなりやすく、好きな相手とは一緒にいるだけで満たされます。ただ、神経質で自分なりのこだわりが強い強情さをもつので、それを相手に押し付けてしまうことも。孤独を嫌う一方で、一人の時間も大切にする気ままな人なので、理解できない相手では苦労するでしょう。
女性の場合は、クールな反面、世話好きな人が多いです。見た目は女性らしく穏やかですが、中身は好き嫌いがハッキリした気が強い性格で、可愛い系よりもクール系が似合うような人です。ドライなのできちんと将来性のある相手を選びますが、一方でワルっぽい人を好む世話好きなところもあります。純粋で、惚れると誰がアドバイスしても全く聞き入れなくなってしまうので、騙されないよう注意が必要でしょう。結婚生活では、熱しやすく冷めやすい面が出なければ、温かくて安定した家庭を築けます。また、専業主婦よりも働いていたほうがいいです。タイプは、将来性のある人やワガママでヤンチャな人を好むようです。
男性の場合は、ギャップがある繊細な人が多いです。やや近寄りがたいクールな雰囲気を感じさせますが、本当は細やかな事に気付く繊細で生真面目な人で、表と内面にギャップがあります。好きな人ができてもなかなかアプローチできずにいることも少なくないですが、一度信じた相手は裏切りません。ただ、基本的には一途ですが、時々出てくる浮気心には注意が必要です。結婚生活は、妻への気遣いを忘れなければ安定した家庭を続けられるでしょう。タイプは、清潔感のあるキレイな人や尊敬できる人を好むようです。
日干支が「癸丑」の適職
頭が良くてセンスにも優れた「癸丑」は、強い意志をもつ職人気質な反面、どんな環境にも対応できる柔軟さもあり、幅広いジャンルで活躍できるタイプです。特に「癸丑」は、センスと先見性に優れているものがあるため、そのクリエイティブな才能を活かせる仕事が適職です。オシャレでこだわりがとても強い「癸丑」は、他の誰とも違う独自の洗練されたセンスをもつので、ファッション関係の仕事や何かをデザインするような仕事に向いています。発想力があるので、作家やアーティストとして自分の作品を生み出すことができ、俳優業でも活躍できます。直感でピンと来る“先見の明”をもつため、今までにない商品や技術を開発することもできるでしょう。
「癸丑」は、“真面目で面倒見がいい”のも特徴です。頭が良いうえに規則やチームの和を守ろうとする真面目な性格なので、何か問題が起きても冷静に解決させることができ、正義感も強いので弁護士や警察官などに向いています。奉仕精神もあるので、教師やインストラクターなどの人をサポートするような仕事もいいでしょう。仲間意識が強いので組織内で働くのもいいですが、自分で起業できる能力と運をもっているので経営者としても活躍できます。
逆に、「癸丑」に向いていないのは、計画性が求められるような仕事だといえるでしょう。「癸丑」は、規則を守る真面目な人ですが、一方で熱しやすくて冷めやすいところがあり、地味な作業や現実感のある事ばかりしていると飽きてしまいます。中途半端で終わることも少なくないため、計画性や地道に継続していくことが必要な農業などの仕事は合わないでしょう。プライドの高い「癸丑」は、自分しかできないと思えるような仕事にやりがいを感じるタイプで、才能を磨きながら高い目標に向かっていくほうが合っています。謙虚さと思いやりを心掛けながら、焦らずに適切な場所で努力していければ、周りが憧れるような成功を掴むこともできます。
ファッション関係、美容関係、デザイナー、クリエイター、作家、出版関係、カメラマン、監督業、アーティスト、俳優、舞台俳優、企画職、IT関係、管理職、弁護士、警察官、政治家、教師、講師、インストラクター、接客業、営業職、起業家、経営者など
日干支が「癸丑」の有名人
石原良純 伊原剛志 上島竜兵(ダチョウ倶楽部) 川内優輝 川端康成 岸信夫 喜矢武豊(ゴールデンボンバー) 河野太郎 ゴリ(ガレッジセール) 斎藤司(トレンディエンジェル) 中田敦彦(オリエンタルラジオ) 西島秀俊 袴田吉彦 長谷川初範 はるな愛 東尾修 ヒロシ 藤波辰爾 古市憲寿 松崎しげる 三浦皇成 三浦貴大 宮崎駿 毛利衛 ラサール石井 ラーズ・ヌードバー
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