【日干支】「癸巳」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

初夏の小川

六十干支のひとつ「癸巳」について解説していきます。

「癸巳」
日干支が「癸巳」の性格・特徴
日干支が「癸巳」の恋愛・結婚
日干支が「癸巳」の適職
日干支が「癸巳」の有名人

「癸巳」

読み方	みずのとみ、きすいのへび
干支番号	３０
天干	癸(=川、雨)
地支	巳(=夏の始まり、火)
象徴	初夏の小川、初夏の雨など
十二運	胎
空亡	午未
納音	長流水
異常干支(算命学)	暗合異常干支
三業干支(算命学)	－
その他	－

日干支が「癸巳」の性格・特徴

「癸巳」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

表と裏の二面性をもつお天気屋
ハッキリものを言う媚びない自信家
面倒見がいい
人付き合いの中で運を得る
お酒などの刺激に溺れやすい

表と裏の二面性をもつお天気屋

知性の象徴で、川や雨粒などの小さな水の集まりを表す「癸」と、日に日に暑さが増してくる初夏の季節や陰の火を意味する「巳」。その要素を併せもった「癸巳」は、“初夏の川や雨”に例えられ、表と裏の二面性をもつお天気屋になるのが特徴になります。

夏の暑さを和らげる雨ということで、表面上はどちらかというと穏やかで冷静で、社交的なイメージをもたれやすいでしょう。特に女性は、気さくで飾り気のない性格で、にこやかな印象があります。しかし「癸巳」は、“水剋火”という激しい相剋の組み合わせで、内面には強い怒りや嫉妬、猜疑心を隠した“激しい気性”を抱えています。そのため、夏の雨が突然激しく降り出すように、時に激しい感情を露にすることも。ですが、夏の雨が激しく降って急に止むように、「癸巳」は熱しやすくて冷めやすいところがあり、ぼんやりしていたと思えば、急にひとつの物事に熱中しだすなど、気分も態度もその時によってコロコロ変わっていきます。

ハッキリものを言う媚びない自信家

表面は穏やかなものの、内面は気性が激しく負けず嫌いな「癸巳」は、自分の考えや才能に自信があるプライドの高い人が多いです。実際、頭の回転が速い論理的で知性に溢れた人であり、分析力に優れています。また、感性や閃きにも優れた天才肌な一面があるうえに努力家なので、自分自身に絶対的な自信をもっています。

そのため「癸巳」は、自分に正直な人で、誰かに媚びたり、甘えたりはしません。他人にとやかく口出しされるのを嫌い、目上や目下などは関係なく、ハッキリ自分の意見を口にします。ただ、その遠慮をしないストレートな発言は、時に相手の心を傷付けることも。なので、発言には十分に気を付けたほうがいいでしょう。

面倒見がいい

自信家でプライドの高い「癸巳」は、他人の意見を聞き入れない意地っ張りな性格で、話し掛けづらい印象をもたれることもあります。ですが「癸巳」は、自分を頼って来る相手には親身に接する、面倒見のいい一面をもっています。

仲間や家族を大切にする人で、人の世話を焼いたり、自分が経験してきた学びを人に教えたりすることもあるでしょう。でも、猜疑心が強いにもかかわらず、人に頼られると損得関係なく面倒を見たり、無理をして物事を引き受けてしまうため、その事で苦労を背負い込むことも。

人付き合いの中で運を得る

「暗合異常干支」に該当する「癸巳」は、普通の人とは異なった感性の持ち主で、集団行動などは本当は苦手意識をもちやすく、人と同じ事をするのを嫌ったり、人の好き嫌いも激しいです。しかし、表と裏の二面性をもつ「癸巳」は、そういった本心を隠して上手く人と付き合うことができます。

そのため、損得関係なく人の面倒を見たりもする一方で、冷静に物事を客観視する、損得勘定に長けた要領のいい人です。穏やかで人当たりの良い印象を与えることができるので、幅広い人間関係を築く人も多いでしょう。「癸巳」は、人との付き合いの中で運を得るといわれ、困った時には助けられることも。

お酒などの刺激に溺れやすい

表面が穏やかでも内面に強い怒りや嫉妬心を抱いた「癸巳」は、人に甘えたり、媚びたりすることができないプライドの高い意地っ張りな人なので、何かとストレスを溜めやすく、“お酒や異性などの刺激に溺れやすい”です。それに日常に変化や刺激を求めるといった、普通の人とは異なった価値観をもつため、平凡な日々にストレスを感じることもあるでしょう。

また「癸巳」は、本来“多芸多才で勉強熱心な人”であり、その気になれば、優れた感性を活かして大きな成功を手に入れられる可能性を秘めています。しかし、熱しやすくて冷めやすいお天気屋で、物事を長く続けられなかったり、中には楽をしてお金を稼ごうとしてギャンブルにのめり込んでしまう人もいます。「癸巳」は、ストレスを解消しようとするあまり、お酒や異性などの刺激に溺れ、大きな失敗を犯してしまいやすいので要注意です。それに、短気で強情なところも気を付けたほうがいいでしょう。多芸多才なゆえにあれもこれもと手を出してしまう「癸巳」は、ひとつの物事に専念できるかが成功できるか否かのポイントになります。「癸巳」は、波乱万丈になりがちな「暗合異常干支」のひとつで、結婚運に異常性が出たり、性格的にもとても気性が激しいので、波乱に満ちた人生を歩む可能性が高いです。ですが、執念ともいえる粘り強さと気力ももっているため、根気よくひとつの事に努力していければ、苦労を学びに変えられ、晩年には安定した人生が送れるようになるでしょう。

日干支が「癸巳」の恋愛・結婚

気さくに人と交流していく「癸巳」は、幅広い人間関係を築くので、恋愛経験は多くなりやすいです。話し掛けづらそうな見た目だとしても、本当は面倒見のいい人なので、付き合えば相手の事を思い遣り、一途に尽くすでしょう。ただ、表にはあまり出しませんが、その分嫉妬心も強いです。でも一方で、一人の時間を必要とするタイプでもあるため、束縛や過度に干渉してくるような相手だと長く続かないでしょう。基本的には真面目で一途ですが、その時の気分によって浮気心が出てくることもあります。

女性の場合は、飾り気のないしっかり者が多いです。誰にでも同じように接する気さくな人ですが、たまに配慮に欠けた発言をしてしまうことが。でも、困ってる人を見て見ぬ振りできない優しい人で、パートナーのために手料理を振る舞ったり、掃除や洗濯などの身の回りの世話を焼くなどよく尽くします。また、変わった人に惹かれやすいという特徴があり、周りが驚くような人と交際したり、結婚をすることも。「癸巳」は、初婚で失敗するとその後の人生が波乱になるといわれているため、結婚は慎重に決めたほうがいいでしょう。タイプは、自分の個性を貫くような人や、インテリな人を好むようです。

男性の場合は、変わり者の自信家が多いです。自分自身でも変わってるという自覚があり、自分の考えに自信をもっています。そのため、そのような個性と頑固な部分を理解してくれるような相手だと、恋愛でも結婚でも上手く行くでしょう。ただ、お酒や色情などに溺れて浮気をしたり、配慮に欠けた発言もしやすいので、その点は気を付けたほうがいいでしょう。タイプは、自分の個性を理解してくれる人や、個性的で面白い人を好むようです。

「癸巳」は、「暗合異常干支」のひとつで、男女共に“配偶者に異常性が出やすい”とされています。結婚(婚約)すると、配偶者や家族に何らかの異常性が表れたり、また異常性をもつ相手を無意識の内に選びやすいともいわれています。「癸巳」自身も、初婚で失敗するとその後の人生が波乱になるといわれているため、結婚は慎重に決めたほうがいいでしょう。

日干支が「癸巳」の適職

多芸多才で知的な「癸巳」ですが、色々な職種にあれこれ手を出すよりも、ひとつの物事に専念したほうが成功しやすいとされています。なので「癸巳」は、特定の分野を極めるような仕事が適職です。真面目な勉強家で、物事に取り組み始めると高い集中力を発揮して追究していく「癸巳」は、何かを研究したり、分析するような仕事に向いています。そのため、研究職や薬剤師などの仕事に適性があります。「癸巳」は、論理的で頭の良い人が多く、別々の作業を同時にこなしたりする器用な部分ももつため、公務員をはじめとした様々な仕事でその能力を活かせるでしょう。

また「癸巳」は、感性や閃きに優れた“天才肌な人”が多いのも特徴です。人とは違う独特でユニークなアイデアが閃くので、作家やデザイナーなどの仕事に向いており、音楽で才能を発揮することも少なくありません。それに、自分が学んできた経験を下の世代に教えられる人なので、茶道や華道の師範などにも向いています。冷静に物事を眺めている「癸巳」は、ヒットするものを見抜く目をもつので、画商のような仕事や、自ら新たなビジネスを起こすことも向いているでしょう。

逆に、そんな「癸巳」に向いていないのは、即断即決や駆け引きが求められるような仕事だといえます。頭の回転が速く、分析力に優れた「癸巳」は、頭がいいゆえに考え過ぎて決断が遅れやすいです。それに普段は冷静で穏やかなものの、時に激しい感情を露にしたり、思った事をストレートに発言したりするので、政治家や水商売のような仕事はあまり向いていません。マイペースで個性的な「癸巳」は、職場の環境に馴染めず、仕事を転々と変える人も少なくないですが、個性を理解してくれる職場や上司がいれば、実力を発揮できるといわれています。元々仕事運は強いため、その気になれば独特の個性と才能を武器に成功することができるでしょう。