【日干支】「庚戌」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

晩秋の岩石

六十干支のひとつ「庚戌」について解説していきます。

「庚戌」
日干支が「庚戌」の性格・特徴
日干支が「庚戌」の恋愛・結婚
日干支が「庚戌」の適職
日干支が「庚戌」の有名人

「庚戌」

土に埋もれた刃物

読み方	かのえいぬ、こうきんのいぬ
干支番号	４７
天干	庚(=鉄、岩石)
地支	戌(=秋の終わり、乾いた土)
象徴	晩秋の岩石、土に覆われた刃物など
十二運	衰
空亡	寅卯
納音	釵釧金
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	傷体の業
その他	魁罡(かいごう)

日干支が「庚戌」の性格・特徴

「庚戌」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

多面性のある穏やかな頑固者
天真爛漫な反面、シャイで孤独が苦手
飽きっぽい反面、働き者で根性がある
クールな反面、義理人情に厚い
激しい気性をもつ反面、傍観者にもなりやすい

多面性のある穏やかな頑固者

大きくて鋭い刃物や岩石などを表す「庚」と、秋の終わりや乾いた土などを意味する「戌」。その要素を併せもった「庚戌」は、“土に覆われた刃物”に例えられ、多面性のある穏やかな頑固者になるのが特徴になります。

「庚戌」は、自分自身を表す刃物(=庚)が、土(=戌)に覆われているため、本来もっている強い攻撃性が表には出にくく、表面的には穏やかな印象をもたれやすいです。十二運にも経験豊富な老人の星である「衰」をもつことから、どちらかというと物静かで大人しい雰囲気があり、集団の中にいてもあまり目立たないようにしていることが多いです。ですが、表にはあまり出さないだけで、本当は強い闘争心と自分なりの意志やこだわりを秘めているため、他人に指示されたり、意見を押し付けられたりするのは嫌いです。時に批判的になったり、相手が目上であっても頑なに自分の意見を曲げない“強情さ”を見せることもあります。でも観察力が鋭い“世渡り上手”な部分もあるので、普段はこの激しい気性と本心は上手く隠していて、その場の状況に合わせて様々な顔を見せます。

天真爛漫な反面、シャイで孤独が苦手

様々な顔をもつ「庚戌」は、大人しくて目立たないようでも、実際は“かなり個性的でユニークな人”です。自分なりの意志やこだわりをもつので、髪型や服装なども型にはまらない独自のセンスを感じさせ、芸術的な感性に優れています。子供のように天真爛漫で好奇心旺盛なところもがあり、好きなものや楽しそうな事にはすぐに飛びついていくなど、とても行動的であまりじっとしていません。

でも「庚戌」には、落ち着きのある年寄りじみた面もあり、華美なものよりも古風なものに興味を示すところもあります。また「庚戌」は、ポジティブでコミュニケーション能力が高く、人付き合いでは“ムードメーカー的存在”になることも少なくないですが、実は繊細で孤独が苦手な傾向にもあり、子供の頃は無口で恥ずかしがり屋だったということもあるようです。

飽きっぽい反面、働き者で根性がある

好奇心旺盛な「庚戌」は、興味の惹かれる事にはすぐにハマってのめり込んでいきますが、一方で飽きるのも早く、すぐに別のものへ目移りしやすいです。飽きっぽいうえに面倒臭がりなので、興味のない事には全く集中できず、人によっては適当な人だと思われることもあります。

ただ「庚戌」は、内面には少々の事では動じない“強い意志と根性”があり、かなりの負けず嫌いです。根が礼儀やマナーもきちんとしている真面目で責任感の強い人なので、任された仕事はきちんと果たそうとしますし、疲れを知らないかのように働き続ける“働き者”なので、休むこともなく目の前の事をテキパキと処理していきます。

クールな反面、義理人情に厚い

「庚戌」は、闘争心は強くても争い事は好まない人で、負けて勝つような冷静さをもっています。人を見る観察力が鋭く、自分の置かれた状況を理性的に判断しているので、あえてクールな印象に見せたり、無関心な態度をとることもあります。

でも「庚戌」は、クールに見えても、本当は困っている人は放って置けない“義理人情に厚い人”です。人や生き物の面倒を見ることが好きで、自分の事よりも家族を大切にしていて、親や兄弟のために頑張っていることが多いです。目上や目下などの立場は関係なく意見を聞く人で、家族間でも組織の中でも仲介者としてまとめ役を担ったり、持ち前の天真爛漫さで周りを和ませます。

激しい気性をもつ反面、傍観者にもなりやすい

「庚戌」は、本来は強い闘争心と強い意志を秘めた干支ですが、一方で周りを冷静に観察しながら状況判断できる理性的な部分もあるため、普段はそういった気性の激しさと本心を上手く隠しています。なので心の中では同調していなくても、おおらかに人に接することができ、その時の状況に合わせて上手く立ち回れます。ただ、内面が他人に指示されたり、意見を押し付けられたりするのが嫌いな“とても頑固な人”なので、心の中では葛藤しやすくストレスを溜めやすいです。

元々「庚戌」は、別名「荒金神」や「陸路将軍」とも呼ばれる、戦いや動乱期で活躍できる“非常に強い闘争心の持ち主”で、落ち着きのある穏やかな見た目とはギャップがあります。くわえて同じく気性が荒く、吉凶両方の意味をもつ「魁罡」もあるため、人生のスケールが大きくてアップダウンも激しい傾向にあります。でも「庚戌」の場合は、戦いといっても家族や仕事など自分の守るもののために戦う干支です。人を守ること自体はいいのですが、自分の人生も守りに入りやすいところがあり、考えすぎたり、慎重すぎてただの傍観者になってしまうことがあります。金(=庚)にとって土(=戌)は「印星」にあたり、土は金にエネルギーを与えてくれる(土生金)一方で、多くなると“埋金”となり、本来の能力が発揮しづらくなってしまいます。そのため「庚戌」には、あまり考えすぎないで自分がやりたいと思ってる事を素直に出していく必要があります。元々強い意志と行動力はもっているので、積極的に発揮できれば大きな成功を掴むこともできるでしょう。

日干支が「庚戌」の恋愛・結婚

「庚戌」は、色気のある人や聞き上手で優しい人が多く、男女共にかなりモテるタイプです。基本的にはシャイで冷静に人を見ているところもあるので、外見よりも中身を重視しており、自分からは積極的にアプローチをすることは苦手です。でもとてもモテる人なので、相手から何度もアプローチされていくうちに、だんだん相手の事を好きになってしまうことも。クールに見えて孤独が苦手で甘えん坊なところがあり、恋愛関係になるとスキンシップを好んだり、常に一緒にいるような関係を望みます。とても義理人情に厚いので、一度心を許した相手には一途で深い愛情を向けてくれるでしょう。

女性の場合は、繊細そうでタフな人が多いです。色気のある人や美人が多く、穏やかな笑顔が魅力的でかなりモテます。慎重ではありますが、強引に自分を引っ張ってくるような相手に弱く、好きになると相手に自分を合わせていくところがあります。ただ、繊細そうな印象とは裏腹に中身は気性の激しいタフな人で、結婚生活では夫を尻に敷く傾向にあり、離婚率も高いです。家庭に収まるような性格ではないので、結婚後も仕事を続けたほうがいいでしょう。タイプは、強気で情熱的な人や、個性的で独特な人を好むようです。

男性の場合は、不器用で騙されやすい人が多いです。女性の場合と同様、色気のある人や美形が多く、かなりモテます。でも控えめで不器用なところがあり、自分から好意をもってもなかなかアプローチできないということも。また、慎重なわりに無邪気で騙されやすいところもあり、美人局などには注意が必要です。結婚も女性の場合と同様、離婚率は高いですが、妻への配慮を忘れなければ落ち着いた家庭を築くこともできるでしょう。タイプは、可愛くて女性らしい人や、礼儀やマナーをきちんと身に付けた人を好むようです。

日干支が「庚戌」の適職

好奇心旺盛で行動的な「庚戌」は、興味の惹かれる事にはすぐにハマってのめり込んでいきますが、一方で飽きるのも早く、興味のない事には集中できません。そのため「庚戌」は、やりがいを感じられる仕事や趣味が仕事に繋がるような仕事が適職です。自分なりのこだわりをもつ「庚戌」は、技術力が高いうえに型にはまらない“個性的なセンスの持ち主”なので、何かをデザインするような仕事に向いています。時代を先取りするアーティスティックなところがありながら、古風なものに惹かれるところもあるため、動画クリエイターのような仕事も向いていますし、茶道や華道のような和を感じさせるような仕事や伝統芸能に携わるような仕事にも向いています。また「庚戌」は、その場の状況に合わせられる様々な顔をもつため、俳優としても活躍できるでしょう。

「庚戌」は、“面倒見のいい働き者”であることも特徴です。困っている人は放って置けない優しい性格で、人や生き物の面倒を見ることが好きなので、医療関係や福祉関係の仕事もいいですし、動物を保護するような仕事にも向いています。相手の立場に関係なく意見を聞く人なので、職場では人と人の間を仲介して組織をまとめたり、後輩を指導することにも優れています。また、内面には激しい闘争心を秘めていて、頭脳明晰な「魁罡」をもつため、スポーツ選手や作家として大きく成功する可能性が高いです。

逆に、「庚戌」に向いていないのは、同じ作業を繰り返すような仕事だといえます。興味を惹かれた事には高い集中力を発揮できる「庚戌」ですが、一方で興味のない事に関しては集中力が続かず、忘れっぽくて適当な面が出てしまいやすいです。元々孤独が苦手でじっとしていられない人なので、静かな環境で黙々と一人で同じ作業を繰り返すような仕事は合わないでしょう。ただ、好きなものに対しては高い集中力と粘り強さを発揮できるので、時間は掛かったとしてもコツコツと努力を重ねて自分の目標を達成させることができます。