【特殊星・神殺】一覧(凶星) 羊刃・飛刃・紅艶・囚獄・劫殺・隔角など【四柱推命】

雲から差す光

四柱推命の「特殊星(神殺)」の導き出し方や意味について解説していきます。

羊刃(ようじん)
飛刃(ひじん)
紅艶(こうえん)
流霞(りゅうか)
血刃(けつじん)
囚獄(しゅうごく)
劫殺(ごうさつ)
孤辰(こしん)
寡宿(かしゅく)
隔角(かっかく)

今回は「特殊星(神殺)」の凶星を下記に意味と条件をそれぞれにまとめました。

羊刃(ようじん)

「羊刃」は、命式の日干から他の地支をみて導き出します。

「羊刃」は、凶星の代表格とされる“強烈なエネルギーをもつ凶星”です。「羊刃」は、自我を強くさせる性質があるため、強い命式の場合は特に凶意が激しく、自己中心的で気性が荒いせっかちな性格になります。身内と揉めたり、自らの行動で周りを巻き込むようなトラブルを起こしやすいです。しかし、強い自我を抑える「偏官」があれば、出世運と財運に恵まれやすいです。身弱の命式の場合は、自己を強めてくれるため吉となります。ただ、内気な思考をもつ傾向はあるようです。

「羊刃」は、「偏官」と共にあると吉作用に働き、強い出世運となりますが、冲、刑、空亡が重なると凶作用が強くなります。また「羊刃」を含め、冲と刑が流年で巡ってくる際にも十分な注意が必要です。影響度は、時柱＞年柱＞月柱＞日柱の順で強く働きます。

「羊刃」を導き出す条件▼

日干	甲	乙	丙	丁	戊
地支	卯	辰	午	未	午

日干	己	庚	辛	壬	癸
地支	未	酉	戌	子	丑

飛刃(ひじん)

「飛刃」は、命式の日干から他の地支をみて導き出します。

「飛刃」は、「羊刃」の真向かいに位置する“起伏の激しさをもつ凶星”です。刺激や争い事を好む熱しやすくて冷めやすい破天荒な性格で、興味をそそられるとすぐにのめり込みますが、そのぶん飽きるのも早いです。仕事でも恋愛でもそのような傾向にあり、特にギャンブルにのめり込みやすいので注意が必要です。ただ、身弱の命式の場合は、自己を強めてくれるため吉となります。

「飛刃」は、「飛刃」や「羊刃」が流年で巡ってくる際に注意が必要です。

「飛刃」を導き出す条件▼

日干	甲	乙	丙	丁	戊
地支	酉	戌	子	丑	子

日干	己	庚	辛	壬	癸
地支	丑	卯	辰	午	未

紅艶(こうえん)

「紅艶」は、命式の日干から他の地支をみて導き出します。

「紅艶」は、「紅艶殺」とも呼ばれる“異性にモテる愛嬌の星”です。「紅艶」は、凶星でありながら吉作用も強く、親しみやすい愛嬌のよさと色気から周りに好意をもたれます。人付き合いが上手な人気者なので、芸能界などで活躍できるタイプです。凶作用は、とてもモテるゆえに異性トラブルを起こしやすく、「紅艶」をもつ人自身も多情な人なので浮気に注意が必要です。

「紅艶」を導き出す条件▼

日干	甲	乙	丙	丁	戊
地支	午	申	寅	未	辰

日干	己	庚	辛	壬	癸
地支	辰	戌	酉	子	申

流霞(りゅうか)

「流霞」は、命式の日干から他の地支をみて導き出します。

「流霞」は、「流霞殺」とも呼ばれる“お酒と色情に溺れやすい凶星”です。「流霞」をもつ人は、物腰が柔らかくて、人付き合いの上手な人が多いです。しかし、お酒や色情に溺れやすい一面があり、夫婦仲が上手くいきにくいとされています。女性の場合は、出産に注意が必要ともされています。

「流霞」を導き出す条件▼

日干	甲	乙	丙	丁	戊
地支	酉	戌	未	申	巳

日干	己	庚	辛	壬	癸
地支	午	辰	卯	亥	寅

血刃(けつじん)

「血刃」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「血刃」は、文字通り“血に関係した災いを暗示する凶星”です。「血刃」は、怪我や病気、手術、事故などで血を見るような出来事があることを示しています。

命式にもっていなくても、流年に「血刃」が巡れば凶作用が働くため、あらかじめ健康や車の運転などを気を付けておくといいでしょう。

「血刃」を導き出す条件▼

年支か日支	子	丑	寅	卯	辰	巳
地支	戌	酉	申	未	午	巳

年支か日支	午	未	申	酉	戌	亥
地支	辰	卯	寅	丑	子	亥

囚獄(しゅうごく)

「囚獄」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「囚獄」は、“囚われることを暗示する凶星”です。「囚獄」をもつ人は、警察や税務署などに呼び出されたり、トラブルに巻き込まれやすいことを表しています。いわれのない罪で濡れ衣を着せられることもあるようです。ただ、法律関係の仕事に就いている人や、行動が制限されやすい芸能人にも「囚獄」をもつ人が多いようです。

命式にもっていなくても、流年に「囚獄」が巡れば凶作用が働くため、法に関することに気を付けておくといいでしょう。

「囚獄」を導き出す条件▼

年支か日支	子	丑	寅	卯	辰	巳
地支	午	卯	子	酉	午	卯

年支か日支	午	未	申	酉	戌	亥
地支	子	酉	午	卯	子	酉

劫殺(ごうさつ)

「劫殺」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「劫殺」は、吉凶がハッキリと分かれる“外からの災いを暗示する凶星”です。損失や冷酷などの意味があり、凶作用が働く場合は、事故や遭難などで外からの災いをもたらされたりします。健康面でも、胃腸が弱いなどの持病を抱えやすい傾向もあります。また、金銭トラブルを起こしたり、凶作用が強い場合は盗み癖という形で出ることも。吉作用が働く場合は、用意周到で頭の回転が速い切れ者となり、社会的な成功が期待できます。命式によっては、財と名誉を掴むような大きな成功を収める人もいるようです。

命式にもっていなくても、流年に「劫殺」が巡れば凶作用が働くため、危険が予想されるような場所には出掛けないか、十分に注意しておくといいでしょう。

「劫殺」は、他の吉星と共にあると吉作用に働きますが、「羊刃」などの他の凶星や、冲、刑が重なると凶作用が強くなります。また「劫殺」が2つある場合は金銭への執着が特に強く、3つある場合は凶暴性をもつともいわれています。

「劫殺」を導き出す条件▼

年支か日支	子	丑	寅	卯	辰	巳
地支	巳	寅	亥	申	巳	寅

年支か日支	午	未	申	酉	戌	亥
地支	亥	申	巳	寅	亥	申

孤辰(こしん)

「孤辰」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「孤辰」は、“孤独を暗示する凶星”です。親族との縁が薄いことを意味しており、特に母親との縁が薄いです。そのため寂しい思いをしたり、苦労をしやすく、孤独になりやすいです。男性の場合は、妻との縁も薄いです。ただ、その経験が孤独に耐えられる強い精神力を養います。

「孤辰」は、他の吉星と共にあると凶作用が表れにくくなります。

「孤辰」を導き出す条件▼

年支か日支	子	丑	寅	卯	辰	巳
地支	寅	寅	巳	巳	巳	申

年支か日支	午	未	申	酉	戌	亥
地支	申	申	亥	亥	亥	寅

寡宿(かしゅく)

「寡宿」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「寡宿」は、「孤辰」と同様“孤独を暗示する凶星”です。親族との縁が薄いことを意味しており、「寡宿」の場合は特に父親との縁が薄いです。女性の場合は、夫との縁が薄く、離れることになりやすいようです。ただ、その経験が自立心を養います。

「寡宿」を導き出す条件▼

年支か日支	子	丑	寅	卯	辰	巳
地支	戌	戌	丑	丑	丑	辰

年支か日支	午	未	申	酉	戌	亥
地支	辰	辰	未	未	未	戌

隔角(かっかく)

「隔角」は、命式の年支か日支から他の地支をみて導き出します。

「隔角」も、「孤辰」、「寡宿」と同様“孤独を暗示する凶星”です。親族との縁が薄いうえに自分の意思が他人に伝わりづらく、周りに誤解されやすいです。家族と同居したままでは揉めることが少なくないでしょう。「隔角」をもつ人は、親元から離れたほうが良く、家族に頼らずに自分の力で生活していければ、運勢が上昇していきます。