【日干支】「癸未」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

夏の終わりの雨

六十干支のひとつ「癸未」について解説していきます。

「癸未」
日干支が「癸未」の性格・特徴
日干支が「癸未」の恋愛・結婚
日干支が「癸未」の適職
日干支が「癸未」の有名人

「癸未」

乾いた大地に降る雨

読み方	みずのとひつじ、きすいのひつじ
干支番号	２０
天干	癸(=川、雨)
地支	未(=夏の終わり、乾いた土)
象徴	晩夏の雨、乾いた地面に降る雨など
十二運	墓
空亡	申酉
納音	楊柳木
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	－

日干支が「癸未」の性格・特徴

「癸未」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

温厚で人当たりがいい
情報力と分析力に優れた慎重派
争い事が苦手な反面、こだわりが強く負けず嫌い
お天気屋
繊細で依存的

温和で人当たりがいい

「壬」と同様、知性の象徴で、川や雨粒などの小さな水の集まりを表す「癸」と、乾燥した土や晩夏の季節を意味する「未」。その要素を併せもった「癸未」は、“夏の乾いた地面に降り注ぐ雨”に例えられ、温和で人当たりのいい雰囲気をもつのが特徴になります。

夏の雨や乾いた土地に降る雨は、暑さを和らげたり、自然や人々に潤いをもたらすことなどができる、恵みの雨です。それと同じように、「癸未」も世の中のため、人の役に立つことが好きな面倒見の良い人が多く、温和な雰囲気を醸し出します。人当たりのいい、明るい性格であるため、人から好感をもたれやすいでしょう。消極的で自己表現が苦手な部分はありますが、そこも優しくて真面目な人だと捉えられます。十二運に「墓」をもつので、長子に生まれるか、その役割を担うことも多いでしょう。

情報力と分析力に優れた慎重派

「癸未」は、温和で人当たりがいいですが、その一方で情報収集力と分析力に優れた、冷静沈着で慎重な部分ももっています。根が臆病なところがあるので、情報をしっかり集めたうえで熟慮を重ね、物事を判断していきます。そのため“安全第一の人”で、主観で動くこともなく、金銭感覚もしっかりしていて冒険的なことも好みません。

雨水がじわじわと地面に染み渡っていくように、「癸未」はコツコツと学習、努力をすることで安心し、豊富な知識やスキルを身に付けていきます。なので物知りな人が多く、それに勤勉で丁寧な仕事もできるため、仕事面では厚い信頼を寄せられるでしょう。平和主義で他人への観察力にも長けているので、参謀役として能力を発揮することも少なくありません。ただ、中には計算高くて世間の裏情報に詳しいといった策士になる人も。

争い事が苦手な反面、こだわりが強く負けず嫌い

温和で人当たりのいい「癸未」は、基本的には争い事が苦手で、受け身でいることが多いです。その場の雰囲気を乱さないよう、無理をして他人に合わせることもあるでしょう。でもそんな穏やかな面をもつ一方で、実はとても“我が強く、負けず嫌い”な部分をもっています。

そのため自分の世界観、こだわりというのがハッキリしており、一つの事をとことん追求しないと気が済まない性格です。目標を定めると猪突猛進で努力していくので、一芸に秀でる人も少なくないでしょう。ただ、自分のこだわりは譲らない“意地っ張りな頑固者”なので、時に独り善がりになって、周りとのバランスを崩してしまうことが。白黒ハッキリさせようと、結構キツイ言葉を浴びせるため、無自覚に相手の心を傷付けてしまう場合も。なので、自分の考えに固執しすぎず、柔軟な考え方を意識できるといいでしょう。でも普段はこういった面は隠されていて、穏やかな人間関係を保とうとしています。

お天気屋

穏やかで人当たりがいい反面、頑固で負けず嫌いなところのある「癸未」。でも、夏の雨が不安定だったり、乾いた地面の上の雨水が蒸発しやすいように、“お天気屋”な一面をもっているのも特徴です。

普段は穏やかなことが多いのですが、気分がコロコロ変わるので、その時の気分で言ってる事が違ったり、感情的になったりします。変化が早いので、変わり身の早い人、ということもあるでしょう。でも本人は至って真面目で、何でもないような顔をしているので、ユニークな印象をもたれることも多いです。

繊細で依存的

本当は負けず嫌いで、我が強いところもある「癸未」。ですが普段は本心を隠していて、人に合わせていることが多いです。頭の良い人なので、そうしてるということもありますが、根が臆病で、孤立を恐れているという部分が大きいでしょう。平気そうに見えても心がとても繊細なので、仲間外れなどをされると深く傷付いてしまいます。それに内面は人見知りで我が強いのに、無理に自分を抑えて人に合わせるので、不平不満が溜まりやすいです。

また、人とのコミュニケーションを取りたがる“寂しがり屋”な部分がある一方で、一人でいたいという自己矛盾を抱えています。想像力に長けるため、ネガティブな妄想が膨らんで取り越し苦労をしたり、周囲の人へ期待し過ぎることも。誰かのために行動したり、人に必要とされることに幸せを感じる「癸未」は、一度信頼した人には自分を犠牲にしてまで、依存することもあります。優しいところは長所ですが、流されやすい面をもっているため、自分を強くもち、前向きな気持ちを意識することが必要でしょう。自分を出すことが苦手な「癸未」は、相手に気持ちが伝わらないことも多いため、時には素直な気持ちを出してみるのも良いです。「癸未」は、時間を掛けて一つの事を極めると、大きな成果を掴めるとされています。

日干支が「癸未」の恋愛・結婚

温和で人当たりのいい「癸未」は、誰とでも仲良くなれる親しみやすい雰囲気があり、かなりモテるタイプです。無自覚な色気を漂わせており、自分から動かなくてもアプローチされやすいです。でも、恋のチャンスは多いものの、「癸未」自身は消極的で愛情表現が苦手なところがあり、本当に好きになった相手としか付き合いません。理想は高いので、持ち前の観察力で相手の人間性を見極めていくでしょう。相手を喜ばせることが好きなので、付き合えばとてもよく尽くします。ただ依存的な傾向にあったり、モテる人なので、好きでもない人に言い寄られるなど、異性トラブルに注意が必要です。

女性の場合は、男勝りでしっかりした人が多いです。愛情深くて一途に尽くせる人ですが、一方で経済観念に優れた強情なところをもつため、穏やかそうに見えても男性を尻に敷く傾向にあり、結婚しても家庭には収まりません。そのため夫への配慮にはやや気を付ける必要はありますが、金銭管理をきちんとしている良妻賢母になります。中身が繊細で依存的なので、自己主張の強い人に惹かれることもありますが、本当は優しくて温厚な人を好むようです。

男性の場合は、ソフトな雰囲気をもつ優柔不断な人が多いです。聞き上手で温厚な人なので、女性から言い寄られることが多く、慎重な反面、断り切れずにそのまま付き合う場合があります。気分屋で、調子のいい発言や人を傷付ける言葉を言いがちなので、気を付けたほうがいいでしょう。また、繊細なので失恋すると引き摺りやすいです。結婚すると、妻を女性としてみれなくなる傾向はありますが、家族想いで優しい夫、父親になるでしょう。タイプは、器が大きくて媚びない感じの人や、いつも笑顔で個性的な人を好むようです。

日干支が「癸未」の適職

人当たりがよく、人との調和を大切にしようとする「癸未」は、情報収集力と分析力に優れた、冷静で慎重な部分も備えているため、組織の中で“潤滑油的な存在”として活躍できるタイプです。真面目にコツコツと仕事に取り組み、冒険を好まない安全第一の人なので、会社員や秘書などの仕事に向いています。優れた情報収集力と分析力にくわえ、冷静に人を見抜くことのできる観察力にも優れているため、管理職やアナリストといった仕事などもいいでしょう。「癸未」は、リーダーよりも参謀役や裏方に徹するほうが性に合うタイプですが、内面は我が強く、時代の流れを読む力や利害関係をしっかり計算する冷静さをもつため、時に組織改革に乗り出すこともあります。

「癸未」は、人の役に立つ事や、世の中のためになる事で幸せを感じられるタイプです。そのため、医療関係や介護士などは特に向いており、勉強家でもあるので教師も適職でしょう。心理学に興味を示しやすいため、カウンセラーなどの仕事も適性があります。また、十二運に「墓」をもつことから、信仰心の篤い人も多く、宗教関係の仕事に就くことも。こだわりが強くて、何かを研究、開発することに向いている「癸未」は、興味をもったものはとことん追求していくので、飲食に関心が向かえば飲食関係、音楽に関心が向かえば音楽関係、というように、その道の専門家として極めることができます。

逆に、そんな「癸未」に向いていないのは、自己主張が必要な仕事だといえるでしょう。明るく見えても本当は繊細で臆病なところのある「癸未」は、潔癖で人見知りな部分をもっており、営業職などの仕事ではストレスを溜めやすいです。無理をしすぎて、身体が先にダウンしてしまう場合もあるため、肉体労働もあまり向いていません。しかし、どんな仕事でも粘り強く努力し、着実に仕事をこなせる「癸未」は、職場では欠かせない人物となり、出世していくことが多いです。