【日干支】「甲申」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

初秋の樹木

六十干支のひとつ「甲申」について解説していきます。

「甲申」
日干支が「甲申」の性格・特徴
日干支が「甲申」の恋愛・結婚
日干支が「甲申」の適職
日干支が「甲申」の有名人

「甲申」

伐採される木

読み方	きのえさる、こうぼくのさる
干支番号	２１
天干	甲(=大木、樹木)
地支	申(=秋の始まり、金)
象徴	初秋の樹木、伐採された木など
十二運	絶
空亡	午未
納音	泉中水
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	－

日干支が「甲申」の性格・特徴

「甲申」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

好奇心旺盛で多芸多才
優れた直感力と賢さを併せもつ
ユニークな皮肉屋
内面は警戒心が強くて人見知り
気分にムラがある

好奇心旺盛で多芸多才

まっすぐと伸びた樹木を表す「甲」と、斧や刀などの硬い金属や秋の始まりを意味する「申」。その要素を併せもった「甲申」は、“刃物で伐採された木”に例えられ、好奇心旺盛で多芸多才になるのが特徴になります。

既に成長し終え、枯れていく段階に入った秋の木は、刃物で切り倒されると、次は木材として人々の生活に役立つようになります。なので「甲申」は、社会や人の役に立つということが役目であり、そうすることで才能が開花し、運勢が上昇する干支とされています。木材が紙や家具など実に様々な物に変化できるように、「甲申」も様々な分野に興味を示す“好奇心旺盛な性格”で、それらを難なくこなせる“器用で多芸多才な人”です。いつも自由に飛び回る、パワフルで天才肌な「絶」を十二運にもつことから、じっといてることが苦手で、楽しい事を求めてどんどん新たなものへチャレンジしていくでしょう。ただ、一方で飽きるのが早く、全てが中途半端に終わっているということも。

優れた直感力と賢さを併せもつ

好奇心旺盛で飽きっぽい面はあるものの、熱中できるものが見つかると、抜群の集中力を発揮する「甲申」。そんな「甲申」は、高い感受性の持ち主であり、自分の直感を頼りに生きています。実現できなさそうなほどの高い理想を抱きながら、無計画で感覚のままに行動していくため、どこか独特で個性的な印象を人に与えるでしょう。ですがその直感や閃きが、突出した才能を生み出すことがあります。

それに「甲申」は、頭脳明晰で記憶力が良い人が多いのも特徴です。鋭い直感力と賢くて冷静な部分を併せもつので、物事を多角的に捉えることができ、臨機応変に対応するのが得意だったり、人の事を見抜いたりできます。なので、組織内では“ブレーン的存在”になることもあるでしょう。発想力にも優れるため、独自のアイデアを活かして成功する人もいます。

ユニークな皮肉屋

直感を頼りに、自由気ままに生きる「甲申」は、その独特の個性から周囲の人には理解し難く、変人に見られることも少なくありません。ですが、「甲申」は、そういった部分は全く隠さない正直で明るい性格です。それに、根が純粋で感性に優れるため、普通の人が何とも思わないような事に大きく一喜一憂するなど、感情表現がとても豊かです。愛嬌のあるユニークな人柄なので、好感をもたれることのほうが多いでしょう。

また「甲申」は、賢いうえにサービス精神にも溢れています。人を笑わせるのが好きなので、ジョークを飛ばして周囲の笑いを誘うなど、その場を明るくさせる“ムードメーカー的存在”になれるでしょう。ただ、そんな「甲申」は、実はプライドが非常に高く、何に対しても好き嫌いが激しかったり、ややひねくれている一面をもっています。思った事をそのまま口に出すため、時に皮肉を言うことも。皮肉屋で理屈っぽい部分が強く出ると、誤解を招きやすくなるため、発言に気を付ける必要があるでしょう。

内面は警戒心が強くて人見知り

明るくて愛嬌のある「甲申」は、表面上は社交的に見られやすいですが、内面は神経質で警戒心が強く、人見知りをするタイプです。なので陽気で自由に生きているように見えても、本当は繊細で、初対面の人には緊張していたり、周囲の動きをよく観察しています。でもプライドが非常に高いため、それを悟られないよう表面上は社交的に振る舞っています。

人に束縛されたり、干渉されることが好きではない「甲申」が本音を明かすのは、心を許せる限られた人だけです。普段愛想よく振る舞っている分、心を許している人の前ではワガママになるでしょう。ただ、そんな「甲申」は、一度信用した相手の事はどこまでも信じてしまう純粋さがあります。猜疑心や警戒心が強いにもかかわらず、お人好しで、つい相手の言葉を信じて騙されてしまう場合があるので注意が必要です。

気分にムラがある

自分の感覚のままに行動していく「甲申」は、冷静な反面、好き嫌いで物事を判断するという矛盾した部分があり、その時々の気分に左右される“気分屋な性格”です。好奇心旺盛で様々な事にチャレンジする「甲申」は、その度に熱中し、何をやってもすぐに出来てしまう器用で賢い人ですが、持久力に欠けているため、すぐに飽きて中途半端に終わる、というパターンが多いです。そうなると若いうちは良くても、あれこれ手を出して結局器用貧乏として晩年を迎える、ということにもなりかねません。

また、気分が乗ってる時と下がってる時との差が激しく、普段は気さくでお人好しな人が多いのですが、時々虚無的になったり、短気を起こしてヒステリーになることがあります。内面が繊細で、理想とプライドが非常に高い人なので、全力で頑張ってやった事が報われなかったときには、精神的に疲弊してしまうでしょう。「甲申」は、天干が地支に剋されている(金剋木)ため、表面が穏やかに見えても気持ちは何かと落ち着かないことが多いです。でも、一方で「絶中に生を得る」ともいわれ、絶体絶命に追い込まれても助けがやってくる、干支でもあります。そのため、謙虚さとポジティブさを意識しながら、一つの事を途中で投げ出さずに専念していければ、晩年は安定したものとなるでしょう。根は努力家で優しい人なので、人のためになるような仕事だと全力で取り組み、運勢も上昇します。「甲申」は、何もしていないと逆に落ち着かなくなるので、忙しく動いているほうが生き生きとするでしょう。

日干支が「甲申」の恋愛・結婚

明るくて愛嬌のある「甲申」は、その親しみやすさとユニークな面から人気者になりやすく、異性からはモテるタイプです。でも、内面が警戒心の強い人見知りなので、会ってすぐに交際するということは少なく、じっくり相手を見極めていきます。ただ、感覚のままに生きているため、直感でこの人！と思うと行動に移す場合も。でも、理想が非常に高いので、自分の思い描いていた恋愛と違ったり、自分の独特の個性を理解してくれていない、と感じるとすぐに別れてしまうことがあります。それに、恋愛よりも趣味や仕事、友人関係を優先する傾向にある自由気ままな人なので、相手側から離れてしまうことも。お互いにあまり干渉せず、心を許せると思える相手なら長く続きやすいでしょう。

女性の場合は、人を笑わせることが好きな無邪気な人が多いです。明るく活発な性格なのでモテることが多いのですが、内面は神経質で警戒心が強いです。でも案外甘い言葉には弱く、下心に気付かず騙されてしまうことも。また、繊細で気分屋な人なので、浮き沈みが激しく、そこがトラブルを招くこともあるでしょう。そのため、恋愛でも結婚生活でも相手への思いやりを心掛けることが大切になります。専業主婦というよりは、家庭と仕事を両立するほうが向いており、タイプは、自分の事を深く理解してくれる繊細な人や、優しさと厳しさを備えた人を好むようです。

男性の場合は、ソフトな雰囲気をもつ神経質な人が多いです。知的で落ち着きがあり、何でもスマートにこなしているように見えますが、内面は気分屋で神経質です。好意をもってもあまり執着心のないさっぱりしているところもある一方、怒ると自分の世界に閉じこもることがあります。束縛を嫌うため、結婚に消極的になることも少なくないですが、いざ結婚すれば夫、父親としての責任を果たそうとするでしょう。タイプは、元気で明るい人や、穏やかなようで芯の強い人を好むようです。

日干支が「甲申」の適職

好奇心旺盛で興味をもった分野には、次々にチャレンジし、熱中していく「甲申」。その活力と行動力にくわえ、頭脳明晰で鋭い感性の持ち主である“多芸多才な人”なので、様々な分野で才能を発揮させることができます。特に感性と発想力に秀でているため、アーティストや俳優といった芸能関係の仕事や、独自の発想力が活かせるクリエイティブな仕事に向いています。自分にしか思い付かないようなアイデアが閃くため、自ら事業を起こすこともあるでしょう。

物覚えが早くて何でも器用にこなせる「甲申」は、面倒見の良さとストイックに仕事を積み重ねられる努力家な面を併せもつため、職場での信頼は厚く、“ブレーン的存在”になれるタイプです。記憶力に優れた頭のいい人なので、教師やアナウンサーといった仕事にも向いていますし、愛想もいいので接客業にも適性があるでしょう。また、常に忙しく体を動かしているほうが性に合うので、運輸業や旅行関係の仕事、スポーツ選手なども向いています。社会の役に立つことで運勢が上昇する「甲申」は、社会の流れに敏感なところもあるため政治家等も適職でしょう。

逆に、「甲申」に向いていないのは協調性を求められたり、自由を制限されるような仕事だといえます。組織内では、その頭の良さと器用さから重宝されますが、内面が神経質で気分屋である「甲申」は、組織を統率したり、共同で何かを成し遂げるというのは苦手です。自分のやり方で仕事をしたいタイプなので、細かく口出しされたり、縛られたりするような環境だと、やる気を失くしてしまうでしょう。じっといていることが苦手なので、事務職なども合いません。そのため「甲申」は、単独で自由に動ける仕事のほうが向いていますが、組織で働くなら上司や仲間との関係が重要になります。また、自分の好きなものや、やる気を起こさせるような仕事に就けるかも重要です。