【日干支】「庚寅」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

初春の岩石

六十干支のひとつ「庚寅」について解説していきます。

「庚寅」
日干支が「庚寅」の性格・特徴
日干支が「庚寅」の恋愛・結婚
日干支が「庚寅」の適職
日干支が「庚寅」の有名人

「庚寅」

木を伐採する刃物

読み方	かのえとら、こうきんのとら
干支番号	２７
天干	庚(=鉄、岩石)
地支	寅(=春の始まり、木)
象徴	初春の岩石、木を伐採する刃物など
十二運	絶
空亡	午未
納音	松柏木
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	－

日干支が「庚寅」の性格・特徴

「庚寅」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

二面性のある個性派
周りも自分も振り回される気分屋
ピュアな親分肌
洞察力が鋭い
理想が高く、刺激を求める

二面性のある個性派

精錬される前の荒れた岩石や鋭い刃物を表す「庚」と、草木が芽生え出す初春の頃の様子から積極性や行動力を意味する「寅」。その要素を併せもった「庚寅」は、“初春の樹木を伐採する刃物”に例えられ、二面性のある個性派になるのが特徴になります。

強い攻撃性を備えた「庚」と、勢いに溢れた「寅」は、金と木の五行で矛盾した組み合わせになりますが、どちらも強い十干と十二支で、“一本気で負けず嫌い”なところが共通しています。そのため「庚寅」は、負けず嫌いで情熱的な人が多く、男女共に男勝りで度胸があります。何事にも好き嫌いがハッキリしており、細かいことやグズグズしていることが嫌いで、考えるよりも行動、言動が先に出るタイプです。ただ、「庚」は繊細な感性の持ち主でもあり、「寅」も始めの勢いは良いものの、一度挫折すると立ち直りにくいという特徴をもちます。なので、ズバズバ発言する明るいキャラクターに見えても、内面は人見知りで繊細です。「庚寅」は、大胆さと繊細さ、明るさと孤独感をもつなど、様々な面で二面性を見せる個性的な人です。

周りも自分も振り回される気分屋

感受性が豊かな「庚寅」は、神経がとても過敏で、その時の気分によって意思や行動が左右されます。基本的には、楽しい事が好きな明るくユニークな性格で、よく喋る話し上手であり、人への気遣いも心掛けています。ですが、元気な時と沈んでいる時との落差が激しく、カッとしやすい短気な部分をもつため、無自覚に周りを振り回してしまうでしょう。

それに、マイペースで自由奔放なうえに飽きっぽく、周りに何も言わずに勝手に事を進めたり、その場のノリや閃きで大きな決断をしてしまうなど、そういった部分でも周りを振り回しがちです。ただ「庚寅」は、大胆な反面、“繊細でお人好し”なところがあり、強引な人に振り回されたり、環境に影響を受けやすい人でもあります。

ピュアな親分肌

一本気な性格の「庚寅」は、行動も言動も少々荒っぽく、自分の感情を隠し立てできない人ですが、子供のようにピュアなところがあります。なので、叱られたり、批判されたりするとシュンとしてしまいますし、偏見に惑わされずに人の話を聞こうとする素直な一面もあります。

また「庚寅」は、好き嫌いはハッキリしていますが、情には脆く、面倒見もいいです。親分肌なので、頼られると相手のために尽くそうとしたり、何かを買ってあげたりするのを好む気っ風のいいところもあります。なので人に慕われることも少なくありません。ただ、人を簡単に信じて騙されてしまうことがあるため、注意したほうがいいでしょう。

洞察力が鋭い

感受性が豊かな「庚寅」は、頭の回転が速く、“洞察力が鋭い”のも特徴のひとつです。人や物事を分析するのが得意で、幅広い知識を備えた勉強熱心な面ももつため、与えられた仕事などは人並み以上の成果を出せるでしょう。勘がとてもいいので、物事の先を読んだり、人の裏の部分を見抜いてしまうこともあります。

また「庚寅」は、想像力や芸術性に優れ、何かしらの突出した才能をもつことも多いです。天性の閃きや才能、パワフルな行動力で、成功を手にする可能性を秘めており、特にクリエイティブな世界で活躍しやすいでしょう。それに、鋭い洞察力と勘で、自分の置かれてる状況を冷静に判断できるため、一人だけいいところを持っていったりするちゃっかりしたところもあります。

理想が高く、刺激を求める

想像力に優れた「庚寅」は、理想が非常に高く、夢やロマンを追い求めるような生き方をします。ですが、一方で華やかさや名誉を求めるところを嫌う理性的な自分もいて、矛盾した気持ちを抱いています。それに「庚寅」は、個性的でひとつの才能には突出しているものの、それ以外は案外普通の人であり、高過ぎる理想と現実とのギャップに常に悩まされています。そもそもが現実離れしている夢や理想だったり、飽きっぽくて気分屋なので、突然目標を変えたりするなどして、何事も長続きしにくいです。

また「庚寅」は、安定した環境には満足ができず、刺激を求めます。負けず嫌いなので、自ら進んで波乱の道を歩もうとする傾向にあり、周りからは理解されにくいです。ただ、内面では不安を抱えているので、上手く行かないと逆上したり、現実逃避してしまうことがあります。時に批判的になって、人を傷付けてしまう場合があるため、言動には注意が必要です。「庚寅」は、気分の浮き沈みと同じように運気の上下が激しく、家庭面でも苦労する傾向にあるので、精神的に困難を感じる経験が多いでしょう。ですが、困った時には必ず誰かが助けてくれる“強い運の持ち主”なので、何事も最後まで諦めないことが肝心になります。意外と気弱で人に押されやすい部分があるため、持ち前の負けん気の強さを発揮して、“忍耐力と継続力”を心掛ければ運気は上昇していきます。

日干支が「庚寅」の恋愛・結婚

個性的な「庚寅」は、独特の魅力の持ち主で、男女共に異性からモテる人が多いです。ユーモアに富んだ話し上手で、好意をもてば自分から積極的にアプローチするでしょう。とても惚れっぽく、相手の容姿や感覚などで一目惚れすることも少なくありません。付き合えば尽くしてくれますが、気分屋でマイペースな人なので振り回されることのほうが多いでしょう。理想が高いうえに飽きっぽいため、相手によってはすぐに冷めて、別の恋愛を始めてしまうこともあります。束縛するような相手とは合わず、結婚はその時の直感で決断することがあります。

女性の場合は、刺激を好む男勝りな人が多いです。好き嫌いがハッキリしていてあまり女性的ではありません。でもピュアなところがあるので、周りから甘やかされているような人も多いです。気分屋なので男性を振り回しがちで、結婚後に急に冷めてしまうことがあるため、結婚は周りに相談してから決断したほうがいいでしょう。また、安定した家庭だと満足できず、あまり主婦には向いていません。仕事や趣味などがあるといいです。タイプは、スマートな人や優しくてシャイな人を好むようです。

男性の場合は、細かい事によく気が付く人が多いです。一本気で大雑把なようで実は結構細かく、勘もいいので何事にもよく気が付きます。好意をもつと情熱的にアプローチし、相手によく尽くします。ただ、気分屋なので相手を振り回したり、逆に我慢して相手に合わせてしまうことも。基本的には一途ですが、異性にモテる人なので誘惑には注意したほうがいいでしょう。配偶者を犠牲にして自分の運が伸びるとされていますが、家族愛は強く、気遣いのできる働き者の妻に恵まれやすいです。タイプは、優しくてしっかりした母親的な人を好むようです。

日干支が「庚寅」の適職

感受性と想像力が豊かで、独特の個性を放つ「庚寅」。普通の人とは異なる視点や発想をもつため、一般的な職業に就くよりも、自分の個性を活かした仕事やクリエイティブな分野で活躍できるタイプです。明るくて思い切りのいい性格でありながら、繊細で気分の浮き沈みが激しい「庚寅」は、ユーモアに富んだ話し上手でもあり、強烈で独特な存在感を感じさせます。そのため、タレントや俳優といった芸能関係の仕事には非常に向いており、実際に活躍する人が多いです。先を読む能力をもつうえに人を驚かせるような発想ができるので、斬新な企画や作品を生み出したり、時代を先取りしたような仕事もできます。芸術的な感性に優れているため、画家やデザイナーなどの仕事でも活躍できるでしょう。

また「庚寅」は、“パワフルな行動力と洞察力の鋭さ”も特徴です。思い立ったらすぐに行動に移すような常に休まず動いている人なので、営業や運輸業などの仕事に向いており、負けず嫌いなのでスポーツ選手としても活躍できます。十二運の「絶」は、海外縁があるので、貿易関係や外資系の企業に就く人もいるでしょう。洞察力の鋭い「庚寅」は、頭の回転が速い勉強家で、人や物事を深く分析することが得意なので、評論家などの仕事でも能力を活かせますし、独立して成功を収める人も多いです。

逆に、そんな「庚寅」に向いていないのは、変化のない仕事だといえます。飽きっぽくて縛られることが嫌いな「庚寅」は、刺激のない安定した仕事だと満足できにくく、長続きしない傾向にあります。なので、サラリーマンなどは向いていないでしょう。常に新しい事に取り組もうとする「庚寅」は、飽きっぽさと意外と押しに弱いところが欠点なので、継続力と自信をもつことを心掛ければ、元々の運の良さと才能を発揮して高い成果を上げることができます。