【日干支】「己丑」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

冬の田畑

六十干支のひとつ「己丑」について解説していきます。

「己丑」
日干支が「己丑」の性格・特徴
日干支が「己丑」の恋愛・結婚
日干支が「己丑」の適職
日干支が「己丑」の有名人

「己丑」

雪が積もった大地

読み方	つちのとうし、きどのうし
干支番号	２６
天干	己(=田畑、大地)
地支	丑(=冬の終わり、湿った土)
象徴	晩冬の田畑、雪が積もった大地など
十二運	墓
空亡	午未
納音	霹靂火
異常干支(算命学)	－
三業干支(算命学)	－
その他	専旺干支

日干支が「己丑」の性格・特徴

「己丑」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

温和でマイペース
人に好かれやすい
プライドが高く負けず嫌い
子供っぽいところがある
焦らなければ安定した人生

温和でマイペース

作物を育む田畑や庶民性を表す「己」と、冷たく湿った冬の地面の様子から忍耐強さを意味する「丑」。その要素を併せもった「己丑」は、春に向けてじっと耐える“晩冬の田畑”に例えられ、温和でマイペースな性格が特徴になります。

この田畑は、水を含んだ栄養豊富な土壌を表しているため、寒い時期が続いていてもゆったりとした気持ちで春を待つことができます。そのため「己丑」は、自然のままに生きる温和でマイペースな人が多く、おっとりした癒し系の雰囲気や気品を漂わせています。安定を望む堅実な性格で、無鉄砲な行動などはあまり取らないでしょう。争い事や競争が苦手な“平和主義”で、自己主張もそれほど強くありません。「己丑」は何事にも無理することがなく、自分のペースで、自然体で生きようとする人です。

人に好かれやすい

安定を望む「己丑」は、争い事が苦手で、できる限り人付き合いでは波風を立てたくないと考えているタイプです。そのため、人との和を保とうする“気遣い屋”で、誰に対しても親しみやすく穏やかな態度で接しようとします。

細やかなところまで気が付く配慮の深さにくわえ、ユーモアや幅広いジャンルの知識も併せもつため、会話で人を楽しませるなどその場を盛り上げることができるでしょう。その高い社交性と思いやりのある人柄から、常に周りに人が集まっているような人で、誰からも好かれやすいタイプだといえます。ただ、実際は一線を引いた人付き合いをしていて、本当の姿を見せられる相手は限られています。

プライドが高く負けず嫌い

波風を立てたくないので、なるべく感情は表に出さず、常識的に振る舞おうとする「己丑」。でも普段は冷静さで隠してはいるものの、内面はマイペースでプライドが高く、激しさを秘めています。そのため、付き合っていくうちに段々と思っている事が顔や態度に表れてきます。

穏やかそうに見えても、自分なりのこだわりをもつ“頑固で負けず嫌いな人”なので、他人に何かアドバイスされたり、注意されてもなかなか聞き入れませんし、自分の意見を曲げることも無いです。その強情さや感情の起伏の激しさを目の当たりにした人は、普段とのギャップの差に驚かされるでしょう。世間に遅れをとりたくない人なので、情報収集にも抜かりがなく、ひそかに情熱を燃やしながらやりたい事に全力を尽くし、努力していきます。

子供っぽいところがある

温和で落ち着きのある見た目とは裏腹に、頑固でプライドの高い一面を内にもつ「己丑」は、自分の思い通りにいかないと、子供のように拗ねてしまうことがあります。表向きが社交的でも本当は疑い深くて警戒心が強い人なので、人付き合いが面倒臭く感じたり、自分の理解者は誰もいないと感じて、自分の世界に籠ってしまうこともあるでしょう。

冷気に覆われた晩冬の田畑は、暖かい日差しを求めているため、「己丑」は、安心感や居心地の良さを求める“寂しがり屋”な人が多いです。でもプライドがとても高いので、そういった内面は見せません。寂しがり屋な反面、波風を立てたくないあまりに浅い人間関係を築こうとするので、壁をなくした人付き合いができるようになると良いでしょう。

焦らなければ安定した人生

天干と地支が同じ五行の「専旺干支」に該当する「己丑」は、地支に根があるため、基本的には冲や剋などに耐えられる忍耐強さをもっています。それに、元々が栄養豊富な土壌を表しているため、全体的な運が比較的良く、長生きをしたり、時間を掛けていくほどに良さが出てくるといわれています。水が多過ぎず、太陽の暖かさ(=火)や作物(=木)が命式にあれば、この傾向は高まるでしょう。

性格的にも安定を望む堅実な人で、案外要領のいい部分ももっているので、一歩一歩前進していくような生き方をし、晩年には大きな財産を残せたり、名誉を掴むこともできるといわれています。ただ、「己丑」は忍耐強くて頑固なところがある一方で、マイペースで気分屋なところもあり、言動や行動がなかなか定まらないケースも中にはあります。その場合は、結果が出なくても焦らず、粘り強さを身に付けられると良いでしょう。慌ただしい環境や、急いだりすると裏目に出やすいので、決まった習慣をつけたり、ゆっくりと手堅く進めるようにするのも良いです。また、プライドが高くて意外と口下手なところもあるので、元々もっている優しい面をもっと表に出すようにすると、より良い人生が送れるでしょう。

日干支が「己丑」の恋愛・結婚

一見親しみやすくて社交的な「己丑」は、本当は警戒心が強く、一線を引いた人付き合いをしています。そのため、恋愛でもどちらかというと受け身になりやすく、じっくりと相手を見極めていることが多いです。争い事が苦手な寂しがり屋なので、すぐに感情的になるような人やドライで理屈っぽい人とは合わないでしょう。ただ、元々品や色気のあるタイプで、くわえて計算高くて要領のいい部分ももつため、狙いを定めると上手く引き寄せることができます。付き合えば一途な人で、穏やかな時間を共に過ごそうとするでしょう。でも、あまりベッタリするのも好きではなく、些細な事で冷めてしまうこともあります。自分と似た個性をもつ相手だと良い関係を築けます。

女性の場合は、ほんわかとした物腰の柔らかい人が多いです。争い事が苦手なため、ハッキリ言えないような優柔不断な人で、どこか可愛らしさを感じさせます。好きになると相手に合わせてしまう部分ももちますが、案外計算高いところもあるため、いざ結婚となると経済力や将来性のある人を選びます。結婚生活では、ややお節介になる傾向ですが、穏やかで安定した家庭を築けるでしょう。タイプは、経済力や将来性を重視しますが、基本的には自分を大切にしてくれる大人の相手を好むようです。

男性の場合は、プライドが高いクールな雰囲気をもつ人が多いです。プライドが高いので、確実に成功できる相手にしかアプローチはせず、結婚相手も確実に失敗しない人を選びます。マイペースで束縛を嫌うため、結婚を急かすような相手は選ばないでしょう。自分からリードしたり、優しくてベタベタする時もあれば、クールに接することもあります。タイプは、清楚な才色兼備の人や安心感をもてる人を好むようです。

日干支が「己丑」の適職

安定を望む「己丑」は、真面目で忍耐強い人が多く、世間からはみ出さないように常識的に振る舞おうとします。几帳面で責任感もとても強いため、どんな仕事でも適当にすることがありません。そのため、会社員や公務員の仕事全般に適性があり、その責任感の強さや確実に仕事をこなせる部分が職場で重宝されやすいです。情報収集能力が高いうえに、親しみやすくて細やかな気遣いもできるため、事務職や秘書などの仕事でも能力を活かせます。「己丑」は、特に人のため、世の中のためになるような仕事であれば、やりがいを感じられプライドをもって仕事に取り組めるでしょう。

また、「己丑」は、感性に優れた職人気質な人が多いのも特徴です。アートやファッション、料理などの専門知識や資格が必要な仕事に向いており、野菜を育てたり、植物が好きな人も多いため、園芸などの仕事も適職でしょう。自分の感情を表に出さずに様々な人に合わせて演じられるため、俳優や水商売なども向いています。十二運の「墓」は、信仰心が篤い傾向にあるため、宗教関係の仕事に就く人もいるでしょう。

逆に、「己丑」に向いていないのは、競争心やスピードを求められるような仕事だといえます。マイペースで争い事が苦手な「己丑」は、誰かと競うといった事に向いておらず、素早く決断しなければいけない場面でも時間が掛かってしまいます。頑固な反面、優柔不断で人に合わせてしまう部分があるため、弁護士や何かを管理するような仕事はあまり向いていないでしょう。「己丑」は、何事にも焦らずに、自分の信じた道をマイペースに進むことで成功しやすいです。