【日干支】「乙亥」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

六十干支のひとつ「乙亥」について解説していきます。

「乙亥」
日干支が「乙亥」の性格・特徴
日干支が「乙亥」の恋愛・結婚
日干支が「乙亥」の適職
日干支が「乙亥」の有名人

「乙亥」

読み方	きのとい、おつぼくのいのしし
干支番号	１２
天干	乙(=草花、蔦)
地支	亥(=冬の始まり、水)
象徴	初冬の草花、水面を漂う草(浮き草)など
十二運	死
空亡	申酉
納音	山頭火
異常干支(算命学)	通常異常干支
三業干支(算命学)	－
その他	日座空亡(日座中殺)

日干支が「乙亥」の性格・特徴

「乙亥」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

クールに見られる
一芸に秀でる
負けず嫌いで頑固
頼りにされやすい
浮き沈みが激しい

クールに見られる

しなやかな草花を表す「乙」と、陰の気が強まる初冬の季節や、冷たい水を意味する「亥」。その要素を併せもった「乙亥」は、冷たい水の上を漂う草に表され、“クールに見られやすい”のが特徴になります。

流されるままにゆらゆらと漂うため、環境への順応性がとても高く、冬の冷たい水に流されても生き抜けるだけの忍耐力と機転の利く頭の良さを備えています。厳しい環境下でもまっすぐに徹底的に努力し、甘えや媚びたところもありません。なので「乙亥」は、頑張り屋でさっぱりとした性格の人が多いです。ただ、人付き合いが苦手で、口数が少なかったり、常に誰かと一緒にいるというのを嫌うためクールに見られやすいです。また、やや他人の心情に疎い部分もありますが、本当は気さくで優しく、遊ぶことも好きな人です。

一芸に秀でる

「乙亥」は、“一芸に秀でる”といわれる干支でもあります。ストイックで、霊感の星ともいわれる「死」を十二運にもち、「甲戌」と同じく「異常干支」「日座空亡」にも該当する「乙亥」は、特殊な才能をもつことが多く、鋭い感性や物事の先を読む直感力があります。

そのうえ努力家で、手先が器用だったり、徹底したプロ意識と忍耐力を併せもつため、道を誤らなければ、大成する可能性は高いでしょう。凝り性な「乙亥」は、知的好奇心が旺盛で頭もキレるので、学問や研究の分野で活躍したり、普通の人とは異なる感性を活かせば、クリエイティブな分野でも才能を開花させることができます。ただ、不安になるとすぐに諦めて、別のことを始めてしまうことも。

負けず嫌いで頑固

努力家でプロ意識の強い「乙亥」は、表向きはソフトでクールな雰囲気に見えますが、実際は非常に“頑固で負けん気が強いタイプ”です。そのため、自分にも他人にも妥協を許さず、与えられた職務は完璧にこなしますし、意外と目立ちたがり屋な部分もあるでしょう。

ただ、非常に頑固なので、他人の意見に耳を貸さなかったり、強引に事を進めてしまうことがあります。まさに“猪突猛進型”で、普段は忍耐強いですが、暴走、爆発してしまう危険性を秘めています。正義感が強いため、ウソや不誠実な態度をとる相手には特に厳しいでしょう。自信過剰になりやすい面もあり、そのうえ人付き合いが苦手なので、組織内では孤立しやすいです。自分本位な面が出ている場合は、改める必要があります。

頼りにされやすい

頑固で人付き合いが苦手な「乙亥」ですが、根は純粋で優しく、面倒見のいい人です。それに責任感がとても強く、仕事も誠実かつ完璧にこなすので、周囲からはとても頼りになる存在になるでしょう。

常に冷静で、行動力があり、どんな困難にも物怖じしない威厳も感じさせるので、困った際にはよく頼りにされます。上下関係は苦手な傾向にありますが、心を開いた相手には愛情深く接します。

浮き沈みが激しい

冷たい水の上を漂う草に表される「乙亥」は、根が地についておらず、波にも何度も揺らされるので、浮き沈みが激しくなるのが特徴です。波が穏やかな時もあれば、荒れ狂う嵐の時もあり、まさに波乱万丈の人生になる可能性が高いでしょう。特に、家庭が不安定になりやすいといわれ、実子が跡取りになりにくいとか、生家から出た方が良いとされています。

また、「乙亥」はクールに見えて、実は不安を感じやすく、人の目も気にしやすいです。家庭が不安定なことから、子供時代に波乱を経験することも多く、体調や精神面でも浮き沈みが激しいでしょう。性格的にも頑固で正直過ぎるところがあり、周りに頼らず一人で物事を解決しようとするので、何かと人間関係で苦労したり、厳しい状況を経験しやすいです。ただ、「乙亥」は本当にもう為す術もないような逆境に陥った際には、元々の忍耐強さと大胆さを発揮し、逞しく困難を乗り越えていきます。普通の人とは異なる人生を歩みやすいですが、一芸に秀でる「乙亥」は、徹底したプロ意識と努力で、名誉や財を得ることも少なくありません。そのためには、周りの意見やアドバイスに耳を傾ける必要があるでしょう。

日干支が「乙亥」の恋愛・結婚

人付き合いが苦手なところのある「乙亥」ですが、恋愛に関しては積極的な傾向にあります。好奇心のままに出会いの場に赴くこともあるため、恋愛の機会は比較的多いでしょう。それに一見クールな反面、気さくだったり、面倒見のいい部分をもつので、相手側からアプローチされることが多いです。ただマイペースなので、自分のペースを乱してくるような人は嫌うでしょう。仕事人間になりやすいタイプですが、恋人には一途で誠実です。

女性の場合は、サバサバしたマイペースな人が多いです。やや勝ち気なところがあり、人の好き嫌いは激しいでしょう。冷静な反面、その場の雰囲気に流されがちなので、恋愛経験は豊富になりやすいです。周りの意見を聞かないので、遊び人に引っ掛からないよう気を付けた方がいいでしょう。一途なので、結婚後は良妻賢母になれますが、本来は家庭に収まるようなタイプではありません。タイプは、面白い人か、穏やかで真面目な人を好むようです。

男性の場合は、知的な雰囲気のある気分屋な人が多いです。気分の良い時は、優しくて他人とも積極的に関わりますが、気分の乗らない時は、気難しく、理屈っぽいです。また、自分の領域に土足で入ってくるような人は嫌うでしょう。不器用なので、なかなか素直に本心を伝えられないところはありますが、付き合えば一途に尽くす人です。騙されやすい点には注意が必要ですが、結婚後は頼りになる夫となるでしょう。タイプは、女性らしくて可愛い人か、派手な人を好むようです。

日干支が「乙亥」の適職

“一芸に秀でる”といわれる「乙亥」は、ひとつの事を極めて成功する人が多いです。努力家なうえに器用で頭が良く、困難な事が起きても強い意志と粘り強さで乗り越えていけるため、自分の才能で稼いでいくことも少なくありません。興味をもつとその事にじっくりとのめり込む「乙亥」は、根気強く物事に取り組めるので、技術職や研究職などでも活躍できますし、普通の人とは異なった豊かな感性を活かせば、音楽家や作家などのクリエイティブな分野でも成功できるでしょう。

責任感が強くて、完璧な仕事をこなす「乙亥」は、周囲からはとても頼りにされるので、“縁の下の力持ち的存在”として組織を支えたり、人をサポートするような仕事にも向いています。根が優しくて面倒見もいいので、教師や保育士なども適職でしょう。地道な作業や努力を怠らないため、公務員などの仕事でも能力を発揮できますし、スキルや資格が必要とされるような仕事にも就ける可能性が高いです。また「日座空亡」である「乙亥」は、海外で成功する可能性もあるでしょう。

逆に、そんな努力家な「乙亥」に向いていないのは、媚びを売るような仕事だといえます。実は人付き合いが苦手で、思ってることが顔に出るほど正直な性格の「乙亥」には、水商売などの人に愛嬌を振り撒くような仕事は向いていません。ただ、それだけまっすぐで純粋ということでもあり、職場ではその人柄と誠実さが信頼されます。「乙亥」は、技術を身に付けて進むべき道で努力できれば、大成することができます。