【日干支】「甲戌」の性格・特徴・恋愛・適職・有名人など【六十干支】【四柱推命】

六十干支のひとつ「甲戌」について解説していきます。

「甲戌」
日干支が「甲戌」の性格・特徴
日干支が「甲戌」の恋愛・結婚
日干支が「甲戌」の適職
日干支が「甲戌」の有名人

「甲戌」

読み方	きのえいぬ、こうぼくのいぬ
干支番号	１１
天干	甲=(大木、樹木)
地支	戌(=秋の終わり、乾いた土)
象徴	晩秋の樹木、葉が落ちていく木など
十二運	養
空亡	申酉
納音	山頭火
異常干支(算命学)	通常異常干支
三業干支(算命学)	－
その他	日座空亡(日座中殺)

日干支が「甲戌」の性格・特徴

「甲戌」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…

point

真面目な頑張り屋
人見知りな反面、愛され上手
内面はワガママで勝ち気
面倒見がいい
結婚に問題が出やすい

真面目な頑張り屋

まっすぐと伸びた木のような一本気さを表す「甲」と、草木が枯れていき、次の春へと備え始める秋の終わりを意味する「戌」。その要素を併せもった「甲戌」は、“晩秋の樹木”に例えられ、内に情熱と勢いを秘めた真面目で頑張り屋なところが特徴になります。

「甲戌」は、雰囲気が柔らかくて温厚なため、大人しそうな印象に見られることが多いでしょう。ですが、内面は“頑固で強情”な性格であり、確信をもった事は誰が何と言おうと意志を貫き通そうとしますし、夢や目標をもつとそれが叶うまで弱音を吐くこともありません。それにとても賢くて真面目なので、常に安定を重視し、仕事も几帳面にこなしていきます。また、若いうちは夢へ向かって情熱を燃やしますが、年を重ねるにつれ現実性が身に付いていくようです。

人見知りな反面、愛され上手

安定を重視する「甲戌」は、環境や人間関係の変化が苦手で、その事でストレスを抱えたり、慣れるまで時間が掛かるタイプです。特に、初対面の人に対してとても警戒心が強く、人見知りしてしまうでしょう。強く自己主張するようなタイプではないので、一歩下がったところから相手や環境の全体像を観察します。

ただ、元々のコミュニケーション能力は高いため、打ち解けることができれば、甘え上手な一面を遠慮せず出してきます。ウソをつけない正直者なので、お世辞等を言うことはありませんが、そんな無邪気なところが目上の人からは可愛がられるでしょう。また、美しい紅葉を保とうとするように、物も人も自分自身にも“美”へのこだわりが強いです。

内面はワガママで勝ち気

「甲戌」は、温厚で柔らかい雰囲気な一方で、内面は頑固で強情な性格の持ち主です。最初は人見知りなので大人しそうにも見えますが、慣れてくると“ワガママで勝ち気”な面を出してきます。

普段は明るくて楽天的なことが多いですが、本当は神経質で気難しく、好き嫌いが激しいところもあります。なので、ツンとした態度をとったり、悪気はなくても思ったことをストレートに口にして、言葉で人を傷付けやすいです。保守的な性格ゆえに、強気な態度をとっているということもあるでしょう。高慢なところが出ている場合は、慎む必要があります。

面倒見がいい

人の好き嫌いは激しい「甲戌」ですが、義理人情には厚い人です。人や物事をよく観察しており、人の心の些細な変化にも敏感なので、困っている人がいれば助けようとします。一本気で誠実な「甲」と、忠実で仲間意識の強い「戌」をもち合わせるため、時に身を挺してでも家族や仲間を守ろうとするでしょう。

そんな「甲戌」は、人にものを教えたり、育てることが好きで、またそういった能力に優れています。優しくて、お節介なほどに面倒見がいいので、指導役として活躍することも少なくありません。ただ、「甲戌」自身が正義感が強い誠実な人なので、相手にも同じように誠実さを求めます。そのため、ウソや裏切りをされると相手に失望し、許せなくなるでしょう。

結婚に問題が出やすい

「甲戌」は、「日座空亡(日座中殺)」や「異常干支」といわれる、特殊な干支のひとつです。そのため、運勢も個性も非凡とされ、「日座空亡」は、日柱=自分(現実)が空亡しているということなので、現実世界での違和感を感じやすいです。世間一般の普通や常識といわれるような状況に身を置くと異常性が出やすく、物事の結果を出したり、完成させるのが難しいといわれています。

特に、結婚運に問題が出やすいのが特徴で、一般的な普通の結婚生活を送ろうとすると、トラブルや口論が絶えないなど、何かと問題が起きるでしょう。ただ、国際結婚や別居婚、年の離れた年の差婚など、枠にはまらない結婚だと安定するといわれています。仕事のできる人なので、独身を貫くのもいいでしょう。また「甲戌」は海外で生活すると運気が上がり、帰国すると下がるともいわれています。それに実家も早く離れた方が良いとされますが、「甲戌」は合理的な反面、家族思いなので、家族と離れることに抵抗を感じて、そのまま運気が稼働できないこともあります。元々美意識の鋭い「甲戌」は、物事を完成させるのが難しい特徴をもつ一方、芸術などの完成のない世界では大成する可能性を秘めた干支です。そのため、一般常識にとらわれず、思い切って自分らしい道へ進めば、充実した人生を送れるでしょう。

日干支が「甲戌」の恋愛・結婚

警戒心が強くて人見知りをする「甲戌」は、安定した関係の人と一緒にいるのを好むので、恋愛をする機会が比較的少ないです。それに、美意識が強いうえに相手に誠実さを求めるので、確信をもてないと交際に発展することはないでしょう。ですが、一度心を開けばとても誠実で、依存的なまでに甘えてきます。ただ、相手にも同等の誠実さと愛情の強さを求めるため、人によっては合わないこともあるでしょう。

女性の場合は、冷静さをもった可愛らしい雰囲気の人が多いです。人見知りですが、持ち前のコミュニケーション力と愛嬌で人から可愛がられます。心を許せば、世話好きで情に厚い部分を出しますが、同時に依存的でワガママな部分も出します。なので、恋愛でも結婚でもワガママと我の強さは慎む必要があるでしょう。結婚生活は、夫よりも子供に関心が向かいやすいです。タイプは、爽やかで清潔感のある人や、甘えさせてくれるおおらかな人を好むようです。

男性の場合は、少年っぽさのある真面目な人です。繊細なので、相手に誠実さがあるか見極めてから交際しますが、世話好きなうえに依存的なので、相手に振り回されてしまうことも少なくないでしょう。家族思いなため、結婚は、両親と上手くやっていける相手を選びます。タイプは、自分を引っ張ってくれるような母親的な人か、穏やかな少女っぽい人を好むようです。

日干支が「甲戌」の適職

真面目な「甲戌」は、一度やると決めたことは何があっても弱音を吐かず、頑張る人です。忍耐強くて、几帳面かつ情熱をもって実績を積み上げていくため、職場での信頼はとても厚いでしょう。賢いので、公務員をはじめとした、経理や銀行員などの仕事でも実力を発揮できますし、商才もあるので、自分でビジネスを立ち上げて成功することもできます。

また「甲戌」は、情に厚い世話好きなところも特徴なので、介護や医療関係などの人のサポートが必要な仕事に向いています。動物関係の仕事や、マネージャー業などもいいでしょう。人を育成できる能力もあるため、教師や保育士なども適職です。また、美意識が強く、「異常干支」でもある「甲戌」は、特殊な分野で才能を発揮することも多いため、一般の人から見ると変わっている仕事や、アーティストやモデルとしても活躍できるでしょう。他に、海外で成功する運をもつといわれていたり、代々続いているような職に就くともいわれています。

逆に、そんな「甲戌」に向いていないのは、駆け引きが必要とされるような仕事といえるでしょう。頭は良い一方、ウソをつけない正直な性格であり、仲間意識ももちたいタイプなので、弁護士や営業のような仕事は向いているとはいえません。また「甲戌」は、世話を焼きすぎて必要以上に職場内で手助けしたり、馴れ合いになることがあります。反対に、神経質なほどに自分にも他人にも厳しくなる場合も。そのため、節度をわきまえた行動を心掛ける必要があるでしょう。ただ、それは人の役に立ちたいという純粋さから来ています。