六十干支のひとつ「辛未」について解説していきます。
「辛未」
読み方 | かのとひつじ、しんきんのひつじ |
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干支番号 | 8 |
天干 | 辛(=宝石、脆い刃物) |
地支 | 未(=夏の終わり、乾いた土) |
象徴 | 砂の掛かった宝石、乾燥した土に埋まった宝石など |
十二運 | 衰 |
空亡 | 戌亥 |
納音 | 路傍土 |
異常干支(算命学) | - |
三業干支(算命学) | 一人行の業 |
その他 | - |
日干支が「辛未」の性格・特徴
「辛未」の性格・特徴をわかりやすくまとめると…
- 温厚で控えめ
- 可愛がられやすい
- 現実主義者
- ギャップがある
- 繊細で苦労性
温厚で控えめ
キラキラ輝く宝石や精錬された刃物を表す「辛」と、温かくて乾燥した土や晩夏の季節を意味する「未」。その要素を併せもった「辛未」は、“砂の掛かった宝石”に例えられ、内にシャープな頭脳や光る才能を秘めた、温厚で控えめな性格が特徴になります。
宝石が土に覆われているため、「辛未」の人は自分のもつ感情や才能、自尊心をあまり表に出しません。目立つことが好きではなく、“意思を言葉で伝えるのが苦手”です。本当は言いたいことがあっても、周りに配慮して自分を抑えたりします。そのため、受け身で引っ込み思案なところがあり、特に子供時代には周りがサポートしてあげる必要があるでしょう。温厚で優しい人ですが、とてもデリケートなので、集団行動よりも単独行動に向いています。
可愛がられやすい
嫌な事や、好き嫌いがあってもそれをあまり表に出さない「辛未」は、温和で愛想の良い印象をもたれることが多いです。腰が低く、いつも笑顔で人当たりが良いので、周囲からは可愛がられる存在になりやすいでしょう。
争いが嫌いな平和主義でもあり、社会のルールや礼儀もきちんと守るため、特に目上から可愛がられます。他人や物事を冷静に観察しているので、上手く人に合わせて可愛がられるということもあるでしょう。また、内面にはワガママな部分をもつため、「辛未」は他人に世話を焼いてもらうことも多いです。
現実主義者
温厚で控えめな「辛未」ですが、実は高いプライドと野心の持ち主であり、内には鋭い刃物のような“シャープな頭脳と観察力”をもっています。そのため、常に他人や物事を冷静に観察しており、緻密な計画を練ったうえで何事も行動していきます。
効率を重視する現実主義者で、経験や実績に裏付けされたことを重んじ、あらゆるリスクを想定して情報を集めます。鋭い観察力にくわえ根回しが得意なので、参謀役としても活躍できるでしょう。ただ、あまりにも熟考を重ねすぎて、後に意見が変わったり、計画倒れになることもあります。
ギャップがある
自分の内面を外に表さない「辛未」は、様々な面で“ギャップがあるタイプ”です。控えめで大人しそうに見えて、意外とプライドが高くて芯が強かったり、上品で潔癖そうな印象に見えて、そそっかしくて家事が苦手だったりします。良い意味では、表向きの近寄りがたい雰囲気とは異なる、親しみのある人ともいえるでしょう。
また、「辛未」は人に合わせるのが得意なほうですが、本当は好き嫌いはハッキリしており、合わないとか、厄介と思った相手とは距離を置いています。穏やかそうでいて、やや偏屈で短気なところがあり、時に他人を強く批判してしまうこともあるでしょう。ただ、カラッとした淡白な人なので、陰湿じみた気持ちをもつことは少ないです。
繊細で苦労性
温厚で落ち着きのある「辛未」は、一見しっかり者に見られることが多いのですが、実はとても繊細で臆病なところがあります。強い信念を内にもち、自分の夢や理想を実現させないと満足できないため、「辛未」は誰にも頼ることなく、事を始めたり、努力をしていくでしょう。まさに“不言実行の人”です。しかしその反面、他人からどう思われているかを必要以上に気にしていて、迷う気持ちが出てきたり、自信をなくしてしまいます。
また、正義感が強い「辛未」は、困ってる人を放っておけない思いやりのある人ですが、その事で苦労を背負うことも多いです。他人の世話をすることで自分の生活が疎かになったり、善意の気持ちで行ったことが裏目に出たりなど…。また、考え過ぎて自分の中で悪く捉えてしまうこともあるでしょう。そのため、“苦労性な人”ですが、中には自ら苦労を追い求めるタイプもいるようです。他人からはなかなか思いやりの深さが気付かれず、損をすることも多いですが、この苦労をした経験が人格を磨くことに繋がり、徳を積んでいきます。なので「辛未」は遅咲きな人も少なくありません。自分の考えや判断に自信をもち、失敗を恐れずに努力していくことで幸運を得られます。
日干支が「辛未」の恋愛・結婚
控えめで品のある「辛未」は、男女共に魅力的で協調性もあるのでモテることが多いです。どちらかというと“受け身なタイプ”なので、相手から近付いてくるのを待っていたり、好意をもっても自分からはすぐにアプローチしないでしょう。慎重に相手を見定めてから付き合うので、時間を掛けてゆっくりと進展させていきます。なので、積極的なタイプがあまり好きではなく、合わないと思えば距離を置くでしょう。また、中には相手選びに慎重すぎてなかなか交際、結婚に至らない人もいるようです。でも交際に至れば、一途で浮気することもなく、長い交際期間を経てそのまま結婚することが多いです。
女性の場合は、上品で穏やかそうに見られるので、男性に言い寄られることが多いです。冷静で用心深い反面、優しくて一途な部分があるので、もてあそばれないよう注意は必要でしょう。でも、プライドが高くてワガママな部分もあるため、逆に相手を振り回してしまうことも。結婚生活では、家事にあまり気を掛けないところはありますが、よく気の利く良い妻になります。タイプは、穏やかな人か、知的で繊細な人を好むようです。
男性の場合も、女性の場合と同様上品で魅力的なのでモテることが多いです。ややキザっぽい感じで、自由に恋愛を楽しむ反面、冷静で慎重なところがあります。束縛されるのが嫌いで、恋人よりも友達を優先させる傾向にあるので、若干冷たく思われることもあるでしょう。結婚は、真面目で知的な相手を選ぶため、比較的安定した結婚生活を送れます。タイプは、理想が高く、賢くて古風な繊細な人を好むようです。
「辛未」は「一人行の業」をもつため、独身を貫いたほうが財運は良いともいわれています。女性の場合は、離婚すると財運が上がりますが、再婚すると財運が下がり、男性の場合は、離婚再婚を繰り返すと財運が上がるとされています。
日干支が「辛未」の適職
真面目で責任感が強い「辛未」は、地道な作業や苦手な仕事であっても、完璧に仕事をこなそうとする努力家です。中途半端では許せないところがあり、緻密で完璧な仕事を黙々と仕上げていきます。そのため、コツコツと作業を行うルーティンワークに向いていて、公務員や会社員などが適職といえるでしょう。また勉強家で頭が良く、知識やスキルも磨いていけるので、学者や薬剤師、アナウンサーなどにも適性があります。真面目で器用なうえにきっちりと秩序を守るので、職場での信頼が厚く、参謀役やバランサー的存在として重宝されるでしょう。
砂の掛かった宝石に例えられる「辛未」は、その土を洗い流すことで宝石が輝き出すため、基本的には「水(=壬)」が必要になります。「辛」にとって「壬」は、表現の星の「傷官」にあたるので、「辛未」は画家や音楽家、文学などの分野で才能を光らせることができます。元々美意識が高くセンスも良いので、デザイナーや美容関係の仕事でも能力を発揮できるでしょう。
逆に、「辛未」に向いていないのは、競争の激しい仕事だといえます。秩序の乱れた職場や、職場内で足の引っ張り合いをしたりするのは、繊細な「辛未」にとっては大きなストレスになるでしょう。また、“プライドが高い”ところがある「辛未」は、自分の力を過信して、転職を繰り返すタイプも中にはいます。そうならないためには、若いうちに自分のやりたい事に挑戦しつつ、現実的な目標を立てておくと良いです。「辛未」は努力を怠らず、人の意見に耳を貸すようにできれば、人生の後半で成功することが多いです。
日干支が「辛未」の有名人
赤井英和 安住紳一郎 井上公造 今田耕司 加藤浩次(極楽とんぼ) 北川悠仁(ゆず) 武田鉄矢 筒美京平 ノブ(千鳥) 平野紫耀(King & Prince) 藤井流星(ジャニーズWEST) 松山英樹 山田洋次 ラウール(Snow Man) ジョン・F・ケネディ
江口のりこ 夏帆 佐藤江梨子 澤穂希 島袋寛子 鈴木紗理奈 だいたひかる 田中みな実 西村知美 濱田マリ 原菜乃華 広瀬アリス 真木よう子 優香 レディー・ガガ